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【企画】愛の詩を紹介させて頂きます

【愛の詩を読ませてください】という企画に、参加して頂いた13名の作品に、僕の感想(拙くてすみません)を書いて、ご紹介させてもらいます。順番は早く応募してくれた方から順になります。最後まで楽しんでもらえたら嬉しいです!

hana|言葉の海さん/フラクタル

僕はhanaさんの詩を読んで、地球の誕生よりも前に、言葉が生まれるよりも前に、愛というものがあったのかもしれないと思いました。そして複雑な宇宙のどこかで、尊い約束を交わしたのでしょうか。スケールの大きな作品で惚れました。

矢口れんとさん/愛の水唄

僕は矢口さんの詩を読んで、静謐な音楽を聴いている気持ちになりました。セイレーンというギリシア神話に出てくる、怪物の水かきが波紋を呼び起こして、それが唄になって心を震わせるイメージ。五線譜の愛という締めくくり方も
とても素敵だと思いました。

cofumiさん/己

僕はcofumiさんの詩を読んで、目や、耳や、口や、手や、足や、五感で人を愛することは。物理的でありながらとても思想的で、大切なことだと気付きました。人間という動物を上手く表現している作品。最後の「己」を愛しているというフレーズも突き刺さりました。

すずめさん/何かになりたい

僕はすずめさんの詩を読んで、単語がどれも鋭くてロマンチックで、沁み込んでくる作品だと思いました。確立された世界観が美しく立ち、背筋を伸ばしているイメージ。フォーマットが歌詞のようで、リフレインが強みになっていますね。

kesun4さん/それでも

僕はkesun4さんの詩を読んで、分かり合えない愛の形を、多くは求めずに共有する姿が、潔くて清らかだと感じました。ちゃんと人間と人間の情を描いており、最後は優しい言葉で締めていて、それも好きだなと思います。

空虚 シガイさん/『愛雨』

僕は空虚シガイさんの詩を読んで、鋭利な感覚と優しい気持ち、日本語の本質的な美しさを感じました。読み終わったあとに、瞼にセンチメントな感情や温度や色が、温かく沁み込んできました。とても読み心地よい作品です。

なかむら詩子さん/空

僕はなかむらさんの詩を読んで、肯定的な言葉のエネルギーの波に、とても背中を押されました。痛みを知らないと書けない強さ。つまずいて転んでも、傷つきながら前に進もうと思える。思わず涙がでてくるような作品です。

ユキヒロさん/愛なんて知らないけれど

僕はユキヒロさんの詩を読んで、少年性を感じるような、ピュアな愛に胸を撃たれました。温かい眼差しで描かれた世界。夜のベランダと朝のベランダが舞台装置として生き生きしていますね。優しい心のある作品だと思います。

葉野ふねさん/たまには歌ってみる

僕は葉野ふねさんの詩を読んで、美しい世界観の中で踊る、独特の発想に衝撃を受けました。
それはボクと ボクの作った
ロボットの 歌だった という部分がすごい。
愛への解釈が素晴らしい作品です。

星野るるめさん/Eden

僕は星野さんの詩を読んで、美しい季節の中の再会に、儚さを感じて惹き込まれました。
懐かしい匂いや温度に、手を伸ばせば触れられそうな言葉に、そっと心を包まれるような、いつまでもこの物語が続けばいいなと思う作品です。

壱貫亨治さん/カンザシ

僕は壱貫さんの詩を読んで、『直ぐなる色気の潔さ』という感覚そのものを感じました。ウェットだけど粋な表現が多く、品性を持った愛が描かれていて。生きることは悲しいわというフレーズなど、決めるところが決まっている作品でした。

ローズマリーさん/愛のかたち

僕はローズマリーさんの詩を読んで、愛は心で感じるしかないという、直球な言葉に深く頷きました。相手の幸せを願うことが一番というのも、とても共感できて嬉しくなりました。理性と感性のバランスが取れている、まさに愛を表現してくれている作品です。

望月みやさん/私には愛が足りない

僕は望月みやさんの詩を読んで、愛のわがままさが素直に描かれていて、とてもチャーミングだと思いました。足りないから知っているという感覚は、きっと誰にでもあるはずです。
抱きしめて、離さないでと言える。
ありのままが一番だと思える作品でした。

【ご挨拶】

*最後まで読んでくださりありがとうございます。13篇の詩に感想を書いて、まとめる作業は
なかなか大変でしたが。たくさんの愛の詩を読めて、胸の真ん中が温かくなりました。
皆さま、これからもよろしくお願い致します!

笠原メイ





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