10.花のサンキャッチャーで光を

ルージュマジックで目覚める朝
100回目のおはようと口笛をふいて
君のお腹に指を這わせたい
くすぐったい笑い声はドレミファ
魔法のような季節が
新しい風を連れてきたから
世界中の観覧車は二人の為に回る
宇宙のベンチは二人のもの
ドロシーがラスクの上で踊ると
小さな馬が灰皿の周りを走り回る
メロンパンが潰れたマンホールの町
モップを抱えた映画館の掃除夫が
煙草を片手に祝福している
ダイヤの乱れだって気にならない
天気予報なんて信じない
毒リンゴだって飲み込んで
愛の近くで、心臓を揺らしてる
花のサンキャッチャーで光を辿って
涙の日々から抜け出そう
明るい光の下で、草の香りを嗅ごう
川の水を飲めば、魚のうろこが
キラキラしてる
僕らはどこからやってきて
どこへ向かっているんだろう
街から離れられないと泉谷しげるが
歌っているが、本当だろうか?
可能性はいつも僕らの味方だって
知ってるだけでも違うんだ
終着駅を通り越しても
まだ景色は続いている

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