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持病のせいでマジでクビかもしれん〜子宮内膜症ワイ、産業医からの復職不可通告〜

 ブチギレなるままに 草生やして PCに向かいて 心に浮かんでは消えねえよくないことを以下略。

 どうも、チョコレート嚢胞付子宮内膜症stage3による抑うつ状態で国内メーカー総合職を休業していた私です。タイトル通りです。珍しく。私がライターを志望していることを知っている方は、ようやくSEO理解したの?とお思いでしょうか。

 結論から言うと、復職試し期間中に生理休暇を多く取ったために「復職可否を決める会議」で、復職可否どころが明後日の勤務をどうするのかも知らされず帰されました。それが全てです。
※ちなみに休暇の取得は社員契約の範囲内であることをその場でも確認しましたが、「いや、産業医的にはその割合では復職認められないです。」とローカルルールが勝ちました。

 以下、この世に残す必要があるのか不明ではありますが、子宮内膜症やその他の回復見込みのない疾患でお困りの方、そうでない方もよかったら読んでください。
怒っている人間って側から見たら面白いので。



実写版・子宮でバグるおじさん

 「うちの部署ばっかり在宅勤務が多いとズルいって睨まれるからね。週2、3日を前もって申告する形でお願いできない?」

 知らねえ、そんなことは俺の卵巣に聞いてくれ。喉まで出かかった台詞を飲み込み目眩を堪えながら、私はまた子宮内膜症の説明をする。

 もちろん、アラ還男の上司にここまで丁寧に説明しない。なぜなら無駄だからだ。理解するよりも寿命で死ぬほうが早かろう。
そのため彼が知りたいであろう以下2点に絞って説明をした。

①一生付き合っていくしかない持病であること
②いつ気絶するほどの苦痛が襲ってくるか読めないこと

①については過去、他の男性上司に「外科手術すれば?」と言われたので説明の必要があると判断した。卵巣に爆弾を抱えている私の場合は卵巣と子宮両方の摘出となる。この場合のデメリットは完全に生殖機能を失うことと、閉経と同様に更年期障害が生じることだ。さらに、私の場合は過去のホルモン抑制薬の服薬経験により、閉経状態になった場合にほぼ確実に鬱を発症することが分かっている。

 結局、働ける状態にはならねえ。
 そのために腹を切るのも妊娠出産を諦めるのもコスパが悪すぎる。悪化を止める低容量ピルの服薬+勤務形態の工夫で死ぬまで付き合っていくのが妥当な策だろう。男性でも、この損得勘定はお分かりいただけると思う。なぜなら、過去症例をベースにしている。チンポだけでなく理性を持っていればお分かりいただけるだろう。

 また、②についてはもう、そう言うこともあるよとしか説明できない。男性のうち、生理や妊娠って自分でコントロールできるんでしょう?できないのは甘えwみたいな主張者には死んでいただくしか仕方ないとして、自分に起こり得ない現象を想像できないのも同様に仕方ない。

つまりね、これは痛風の人を想像して貰えば分かると思うんです。ありゃあどれだけ気をつけても完治はしないし、いつ痛むかは分からないと聞くでしょう。

 私のこの説明に上司は「なるほどね」の顔をしていた。そりゃあもう、見事に。
全くもって腹立たしいが、これがコミュニケーションだ。相手が子宮の話になると脳がバグるならば他の例を使うしかない。年配男性が子宮内膜症の発症に怯えたことはなかろうが、痛風は一度ぐらい検索して怯えたことがあるだろう。

 この例の腹立たしい点は、痛風は一般に暴飲暴食の限りを尽くした人間がさまざまなサインを見逃した果てに為る病気であることだ。一方で子宮内膜症を発症した私の罪を数えれば、20代前半で妊娠出産をしなかったことと、母親の医療DVに屈して早くから低容量ピルを服用しなかったことだ。全くもってこの世は不平等で頭痛がする。仕方がないことだが。

ズルいを言い続ける企業戦士たち

 冒頭の発言に戻る。「前もって申請をしてその通りに在宅勤務をする」という業務形態が私に不可能だということは、半年前から繰り返し保険医と産業医に伝えている。彼女たちと人事、上司のミーティングは今までに3回以上(全て時間が遅延している)。なんで、いまさらその質問が出てくるんだという絶望感。それにも増して、突っ込みたい。

利益追求が目的の会社において他の部署からのズルいを気にしてるの、何?

 
弊社はメーカーである。ホストでもキャバクラでもない。
「うちの部署ばっかり在宅勤務が多いとズルいって睨まれる」を危機と捉えてるのって、他の社員の感情で収益が上がる仕組みでないとでない言葉ではなかろうか。
はあ、初耳、ものづくり産業だと思ってたけどおままごと会社でしたか。全くもって、日本メーカーが海外メーカー各所にどうして負けたのかがここにあるように思えてならない。非経済的なのだ。在宅ズルいとか時短ズルいとか、感情ばっかりで建設的でない。規範的な社員以外は遊ばせとく。その分規範社員はキツイ仕事をさせてズルいとか言わせておく……。
 馬鹿馬鹿しいにも程がある。9時5時で働けない人間も効率よく労働力搾取し〜ようっと!と言う発想になぜ、至らないのだ。

惨めさは自己選択の果てに

 会社の「型にはまらないケースだから、どうしていいかわかんない、アセアセ」と言う態度にほとほど絶望している。私は復職試し出勤までに3週間待たされ、この3回のミーティングでは30分近い遅延を寒い廊下で待たされている。
 え?e-ラーニングまで受けさせられた業務効率化ってなんだったの?
 議題が決まっていて、事前に資料も配られていて、さらに社内チャットやメールの手段もあるのに、10分のミーティングがなんの合意もない40分になるの、何?

ブチギレて帰りに道に送りそうになったメモの以下に貼る。

”本日はたくさんのお時間をかけてのミーティングありがとうございます。
一方で、業務効率を提唱している(弊社)において、必要事項が決定されないことは異常事態かと思います。(中略)すべて私の説明力の乏しさによると思います。(中略)私の至らなさでみなさまのお時間を奪っていること、大変心苦しく思うと共に、改善したいと思っております。お気遣いは痛み入りますが、どうぞ、遠慮なく質問してください。以下、文献を送付します。

両方ともGoogle検索ですぐにヒットする記事です

 私は京都人でもイギリス人でもないが、才能はあるかもしれない。
自分で読んでいても、眉を下げて、口に薄ら笑いを湛えている自分の顔が浮かんで腹がたつ。これは効果抜群だろう。

 しかし、もはや、この長文を打った自分にも惨めさを感じる。
そう、この会社を選び、5年近く勤務してきたのは紛れもないこの私なのだ。
こんな頼りなく優柔不断な会社くんに、別れたくない!ダメなところはなんでも直すから!とすがってきたのは、この私なのだ。早めに気づけばよかった、いや、今からでも転職を考えたほうがいいかも。え〜そんな男別れなよ〜!などと言ってくれる女友達はいないのに、明るい気持ちになってくる。文章を書くと言うのは、女友達と飲むことに等しい効果があるのかもしれない。

投げ出さないこと、投げ出さないこと

 校正しながら思ったのは、前述の文を送らなくてマジでよかったと言うことだ。
人事部と保健師に文献です、とURLを送るのは、ちょっと、怒り方が最悪すぎる
本当に危ないところだった。今までの慎ましやかな「体はボロでも、会社の役に立ちたいんですう」という演技を投げ出しては、本当に素行不良で条件の悪い自主退職の仕方をさせられたかもしれない。

 実際に私が送ったのはライティングに役立ちそうな資格の申し込みメールのみだ。長年連れ添った彼氏と別れてちゃんとした婚活をするために、まずはジムに行ってスタイルアップしよう、みたいな爽やかさをひとまずは忘れないでいたい。
恨み節を送るのは、本当に後腐れなく別れる時だ。

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