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正しい方向に向かっていく

こんにちは。
スクラムヒューマンパワー代表 日原 達仁です。

私の記事を読んでいただいて、ありがとうございます。

この3月に日川高校を卒業した長男は、
生まれ育った山梨を離れ、帝京大学に進学します。
昨日、八王子キャンパスの近く、ラグビー部の寮へ入寮しました。
これから4年間、学びとラグビーを両立させた生活を送ります。

入寮式は、ラグビー部のクラブハウスで開催されました。
波越部長、岩出監督、相馬新監督の順に挨拶をいただき、
期待に胸を膨らませます。
思い返せば18年間、私は息子の成長に影響を与えられたでしょうか。
「父親」としての責任が全うできたでしょうか。
客観的にみたら、私は破天荒な父であったと思います。
帰宅後妻から、息子が私たち両親へ向けた手紙を渡されました。
「18年間お世話になりました」から始まるその手紙は、
私がラグビーとの出会いを作ったこと、
仕事で頑張っている姿を誇りに感じてくれていることが記されていました。

1年前、進路を決める基準について、3つ彼にアドバイスをしました。
ひとつは、指導者について。ふたつめは環境について。
みっつめは、社会人になってもラグビーを続けたいかです。
そこから決断したのが、帝京大学ラグビー部でした。
昨シーズン大学選手日本一を達成した岩出監督は、
後任を教え子でもある相馬氏と決め、間接的なかかわりとなるそうです。

▶▶▶岩出監督と帝京大学のこれまでの記事はこちら!

「良い師匠に出会うことが大切だよ」と、
岩出さんの著書「常勝軍団のプリンシプル」を親子で読み、
是非指導を受けたいと思っていました。
しかし昨シーズンで監督を退任され、
新帝京大は大丈夫か?!なんて不安を抱いていました。
しかし不安は一瞬で吹き飛びます。
寮、グラウンド、クラブハウス、帝京の全スタッフ。すべてが素晴らしい。入寮式で不安は微塵も残らず払拭することができました。
新リーダー、幹部の選手たちは皆、
話を聞きながらメモをとっていました!すごいです!
岩出さんのこれまでのチーム経営(規律高い文化を作られた!)が
濃縮された環境です。

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岩出雅之元監督の挨拶は、私もメモを取りました。
まさに「経営の生きる話」です。
昨シーズン日本一、チャンピオンに返り咲き
大学日本一10回目を達成しました。
シーズンが始まる、新リーダーが就任した時、
細木キャプテンに「今年は正しい方向に向かっていく」と、
抽象的な言葉で話をしたそうです。
成長段階の過程で、何度も正しい方向について、
師匠と弟子との禅問答のようなやり取りについて話されていました。

「正しい方向に向かっているのか?」キャプテンへ質問します。
キャプテンやリーダー人は、その質問に正しい答えを回答しようとします。

一生懸命模範解答をしようと試みますが、監督は
「すぐに答えなくてもいい、一週間後でも10日後でもいいので、
考えてこい!」と、メンバーみんなに考えさせます。

人間は完璧にできるわけではない、失敗を繰り返すものです。
もしチームが正しい方向に向かっていなければ、
リーダーは方向転換しなくてはなりません。
岩出さんのお話を聞きながら、映画「マトリックス」を思い出しました。

There is a difference between
knowing the path and walking the path.

道を知っていることと、
実際にその道を歩き実践しているということは全く別の事です。
帝京大学では9連覇の偉業を成し遂げました。
岩出監督は26年間帝京大学ラグビー部の監督として、
10回大学日本一のチームを作り上げました。
その監督が、昨シーズンのキャプテンに質問します。
「正しい方向に向かっているのか?」

優勝した年にどんなキャプテンがどんなリーダーシップを発揮したかは、
伝説として残っています。
素晴らしい環境もそれを持っているだけでは強くなりません。
それと同じで、道を知っているという時の「知っている」レベルと、
道を実際に歩いてみたときの「知っている」レベルでは
その知り方の質にもだいぶ違いが出てくるでしょう。

「マトリックス」の物語の中では、メンター役のモーフィアスが、
救世主になるため修行する主人公ネオに
「道を知っていることと実際に歩くことはちがう」と、教えを説きます。
ネオの身体の動きが、師匠であるモーフィアスに
ついていけないときのことです。
学びと実践には、大きな違いがあります。
例えば経営の本を読み、知識を覚えたとしても、
学んだことを実践してみなければわかりません。
実践して初めて厳しさを実感できます。

経営者となり、会社のすべての責任は自分にあります。
メンバーには経営理念、事業展開、
資金繰り表などもなるべく見える化し、事業も仕組み化しています。
リーダーにとってもっとも大切なことは「責任を持つこと」です。

岩出さんのいう「正しいことをやること」とは
責任をもつことだと感じました。
大切なこととは、ルールを守ること、反則をしないことです。
ラグビーのゲームでも同じことが言えます。
「反則、ペナルティー、ラフプレーをしない」
正しいことを行わないと、社会人、大人は責任を取ります。
学生の責任とはなんでしょうか?「最大限の努力」だと思います。

正直に生きること、学びを行動に移すこと、考えたら行動することです。
知識を得、実践し、PDCAを回します。正しい方向とは「目的」です。
チャンピオンに相応しい責任、行動、振る舞いをすることです。
実践する姿を、周囲からも見られています。
国立競技場のファイナルで、イメージカラーのエモーション・ブルー。
集う人達に感動を与え、そして未来の社会に活躍できる人財を、
学びとラグビーで育成する。仕組み化されていました。

今シーズンは日本一を知る新2年生から4年生、
そして社会人チャンピオンも経験している新監督の相馬さんもまた、
岩出監督の教え子です。期待しかありませんね!

経営者として帝京大学のフィロソフィーに触れることができました。
4年後には息子が、帝京大学卒業の凛々しい表情がイメージできます。
スクラムヒューマンパワーも、今後地域に必要とされる企業に
成長できるよう、一日一日、健全に実践していきます!


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