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あっちが出来れば、こっちが出来ず

【あちらを立てればこちらが立たず】
両方が納得するような、また喜ぶようなことをするのは難しいということのたとえ。

今住んでいる街は怪我により、前の住所に住み続ける事が難しくなって引っ越してきた。さほど遠くはない距離の場所ではあるが、私にとっては用が無い街であった。雑誌やテレビ・ネットでの情報程度は知ってたけれど、その他は全く何も分からない街。

発端となった怪我は左足首の脱臼骨折。
左足は医療用の装具(バネつき)を履き、右は高さを合わせるための厚底スニーカー。それに両松葉(松葉杖を両腕で使う事)。引越し当初は両親に目一杯フォローして貰い、室内でも装具・厚底・松葉杖を使用するという異様な一人暮らし生活を始めた。ちょっとでもバランスを崩せば、再骨折&緊急入院になる嫌なリスクつき。

そんな足では新しい生活拠点を探索する事も難しく、あっという間に1年半が経過していった。いずれ治る怪我だから焦る必要もないだろうと。治ってからでも街の探索なんかは遅くない。当時は、そう思っていた。

何とか人並みに歩く事が出来る様になってきた頃、コロナによる影響が始まった。人流を止める為、営業時間の短縮・酒類の提供自粛。この街の売りでもある部分が、あっという間に止められた。1ヶ月・2ヶ月…途中で宣言解除されたと思えば、感染状況により自粛再開を繰り返す。
街の雰囲気は一変し続けている。

昔ながらの個人商店が軒を連ねている。この通りが活気を取り戻した時は、ここぞとばかりに探索しよう。

活気を取り戻せるように、今何が出来るだろう。

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