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第1826回 猛禽類と動物食の鳥

①https://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_mo_diary_detail&target_c_diary_id=383707

   前回の「猛禽類って」で紹介致しましたように、『猛禽類』は完全な肉食という条件があります。小さな猛禽類でも昆虫から始まり、爬虫類、両生類、魚介類、ネズミ、ウサギなどの小動物から、子鹿や小鳥から鴨の仲間など、あらゆる生き物しか食べない鳥類の仲間をいいます。その例がオオタカクマタカなどのタカの仲間。そしてそのタカの仲間より身体が大きいとされるオオワシやイヌワシなどの鷲の仲間。耳のような羽角のない「フクロウ」とある「ミミズク」の『フクロウ』

②-1.https://galaxygemsmatome.blog.jp/archives/11954861.htmlより引用のスズメ(体長約15㌢)を捕獲したモズ(体長約20㌢) 

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 ②-2.http://www.hokusetsu-ikimono.com/iki-h/inagawa-tori/mozu/mozu-2018-2019/index.htmより引用の小さな肉食性のモズのクチバシ

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   ②-1.の写真の左側は「鷹になれなかった雀」と揶揄されますモズです。そのモズスズメを捕獲しました。モズは完全な肉食性の鳥です。②-2.のクチバシの写真をご覧になれば、獲物を切り裂く鋭利な鉤状のクチバシが凄いです。モズの食性は昆虫から始まり、カエル、トカゲ、ザリガニ、バッタ、ハチ、ノネズミ、小鳥ならヒヨドリまで。ヒヨドリなんかはモズより身体は大きいです。しかし、モズは猛禽類の仲間にはなれませんでした。それは獲物を捕らえる鉤爪がありません。

③https://yaplog.jp/fuji-chan/archive/1475より引用のクロウサギを捕獲したアオサギ(体長約93㌢)

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   続いて③の写真は衝撃です。なんと日本のサギの仲間で一番大きな1㍍近いアオサギが、クロウサギを捕獲しました。田んぼあとか何かの緑地でよっぽどお腹が空いていたのでしょうか。アオサギは魚類を中心に,両生類や甲殻類・昆虫類・哺乳類(ネズミ等の小動物)を捕食します。 アオサギは淡水や海水の浅い水田や草地などを採餌場として利用し、ゆっくりと歩いたり、じっと待ち伏せなどしてえさを捕食します。このワシタカみたいな捕食も、先の猛禽類の条件には達していません。

④-1.https://ojagaike.com/2013/01/29/post-0-103/より引用のカワウ(体長約81㌢)が魚を丸呑み

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④-2.https://sakanazanmai.blog.fc2.com/blog-entry-5041.htmlより引用のエビを捕獲したカイツブリ(体長約26㌢)

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④-3.http://photozou.jp/photo/show/1587388/242899016より引用のカワセミ(体長約17㌢)がダイビングで小魚を捕獲 

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   この項で紹介致します三種の鳥は全て水鳥および水辺の鳥たちです。④-1.の写真は鵜飼などで同じみのウミウの仲間のカワウです。このウの仲間と同じような水鳥に④-2.のカイツブリがいます。この二種に言えるのは泳ぎながら獲物の魚介類を見つけると、潜水して捕獲します。丸呑みして捕食します。④-3のカワセミは水上の木の枝や岩場から水中の魚介類を見つけると、ホバリングしながら狙いを定め、ダイブして捕獲します。完全な肉食ですが、やはり猛禽類の規定に達しません。

⑤-1.https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/kinzirou2019/entry-12676174496.htmlより引用の水中ダイブして魚を捕獲したミサゴ(体長約55〜63㌢)

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⑤-2.https://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_image_slideshow&target_c_album_image_id=237324より引用の他の猛禽類に襲われた食べ残りをカラスと共に捕食するトビ(体長約59〜69㌢)

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  しかし、猛禽類に分類される上記の二種はほんとに猛禽類なのか疑われることがあります。⑤-1.は魚ばかりを主に食べるミサゴは猛禽類と言えるのか、①のタイトル写真にもあるトビは雑食のカラスに良く追いかけられている。また、⑤-2.の写真のように生きた獲物を食べることより、ご覧のような屍肉を食べることが多い。これでは猛禽類と言えない。などなどいろいろあるようです。しかし、この二種には鋭い鉤爪と鋭角な鉤状のクチバシをもち、規定にある食性範囲とみなされます。

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