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第1917回 鳥を描く色んな画家

①-1.https://www.mirainoshitenclassic.com/2019/10/116000a.html?m=1より引用の伊藤若冲の狂気的な絵画「升目描き」

①-2.https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E8%97%A4%E8%8B%A5%E5%86%B2より引用の伊藤若冲

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  ①-1の絵画は伊藤若冲の「樹花鳥獣図屏風」という11万6,000個の升目描きです。芸術はよくわからないものも多いですが、凄さを感じる作品です。色彩が豊かで現代に見ても新鮮さを感じる事のできる絵画です。これが江戸時代の絵画なんて凄いです。一見すると、タイルで作られたモザイク画のように見え、江戸時代の日本にモザイク画あったのかとさえ考えてしまいます。実はこれはモザイク画ではなく、枡目描きと言われる手法で描かれたものです、①-2.の自画像の伊藤若冲は1716年3月1日(正徳6年2月8日)〜1800年10月27日(寛政12年9月10日)は、江戸時代の画家です。曽我蕭白(1730〜1781)や長澤蘆雪(1754-1799)とともに奇想派と称されることがある程の天才な画家です。

②-1.https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E8%84%87%E7%94%B0%E5%92%8Cより引用の脇田和

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②-2.http://www.wakita-museum.com/event/exhibit/wakitakaz2017/index.htmlより引用の脇田和「鳥の来る道」

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   ②-1.の写真は脇田和は1908年(明治41年)6月7〜2005年(平成17年)11月27日は昭和期に活躍した日本の男性洋画家。新制作協会創立会員。童話的で温かな印象を受ける作風が特徴。実子は洋画家の脇田愛二郎。その作品のひとつが、②-2.の油絵の「鳥の来る道」があります。脇田和の絵には、それぞれに、無垢で自由な愛しき心想が包含されています。人も子供も、傍らに寄り添う鳥たちや、どこからともなく運ばれてきた小さき葉や花弁にも内なる画家の心と対話する、そのものたちの静かな語りを、軽やかなリズムをもった色調とその形状の中に、見る者は、そっと聴き入ることができるのかもしれません。その作品は年ごとに深みを増し、画面構成にも色彩にも独自の表現スタイルを創り出しました。親子二代の画家なのです。

③-1.http://gallery-kaikaikiki.com/category/artists/kazumi_nakamura/より引用の中村一美

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③-2.https://artsandculture.google.com/asset/%E5%AD%98%E5%9C%A8%E3%81%AE%E9%B3%A5-%E2%85%A0/WAEch07mfsYN9A?hl=jaより引用の作品「存在の鳥」

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   ①のモザイク画の作品も時代を考えますと驚きましたが、②の項と同じく油絵で鳥を描く画家として、③-1.の中村 一美(1956年〜)は、日本の画家。妻は画家の石川順恵という夫婦揃っての芸術家です。Wikipediaによりますと「1980年代初頭より本格に制作活動を開始する。当初は「Y型」と呼ばれるY字形のモチーフによる表現主義的な絵画作品によって注目を集める。特に日本の古代・中世絵画、中国宋代の山水画、朝鮮の民画など東アジアの絵画における空間表現を参照しながら、独自の絵画、絵画理論を探求している」とされます。独自の造形言語を用いながら、豊かな色彩とマチエールを特徴とする抽象画を仕上げ、また、絵画の意味は、別の絵画との差異にのみ存在するという認識に基づき「示差性の絵画」という概念を80年代に提唱。 同じモチーフの見られる複数の作品が差異を示して展開する連作絵画を発表しました。作品は③-2.の「存在の鳥」のシリーズ化があります。ギャラリーの名前がKai Kai  Kikiは納得です。

④-1.https://junsatooffice.com/profile/より引用の佐藤潤

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④-2.https://osaka-chushin.jp/event/47599より引用の画業25周年記念の作品

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   ④-1.の写真は1970年大阪市生まれの新進気鋭の画家佐藤潤です。「人と自然のより良い関係」をテーマに描いており、自然環境保護への取り組みとして画紙には再生力の高い竹100%の手漉き和紙「竹紙」を使用。 近年は動物と吉祥をテーマにしたシリーズや蛤の貝殻に描く「貝合わせ」などを制作し国内外から注目されています。全国の百貨店の美術画廊にて個展を開催。アメリカの大手パズルメーカーやその他の企業により作品が商品化され全米にて販売。その作風は④-2.の画業25周年記念の作品や他の作品を見ましても、①の項のモザイク画の様にきめの細かい作品だと思います。

⑤-1.https://seichoudoku.at.webry.info/201106/article_1.htmlより引用の小林重三

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⑤-2.https://webronza.asahi.com/photo/photo.html?photo=/S2010/upload/2015021300004_1.jpgより引用の『日本鳥類大図鑑』11図原画

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  ⑤-1.の小林重三(こばやししげぞう)は1887(明治20)年〜1975(昭和50)年は三重県出身。経歴明治40年から4年間、滋賀県立農事試験場で農作物や昆虫を描く仕事に従事。その間に本格的に水彩画を学び、44年松平頼孝子爵の招きで上京。以後、鳥類図鑑の標本画を専門に描き続けました。現代日本の鳥類・動物標本画の草分けといわれ、⑤-2.のイラストの様な、日本の3大図鑑とされる黒田長礼「鳥類原色大図説」、山階芳麿「日本の鳥類と其生態」、清棲幸保「日本鳥類大図鑑」に鳥類の作品を描いた今でも作品を重宝される画家です。

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