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第1839回 普段のスズメ

①-1.http://www.hokusetsu-ikimono.com/iki-h/inagawa-tori/suzume/より引用のスズメ(体長約15㌢)の集団行動

   普段から、私たちの一番身近にいる野鳥の代表的な存在のスズメ。現在非常に数が少なくなってきたといっても、やはり一番身近にいます。朝になると「チュンチュン、チュンチュん」。その鳴き声が聞こえてきましたら、あぁ今日も良い天気なんだなぁって思います。なんか安心する野鳥ではないでしょうか。①-1.の写真のように、朝から庭先で複数のスズメが集まって、地面を突いたりしています。家から庭に出ると、まるでスズメたちは、手毬が小さく跳ねた様に逃げていきます。

①-2.http://blog.livedoor.jp/pikchu123/archives/1065754074.htmlより引用の電線のスズメ

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   またスズメは地面にいなくても「チュンチュン、チュンチュン」と上のほうから鳴き声が聞こえてきます。もともとは他のスズメの仲間のシジュウカラヤマガラたちは樹上性の鳥と言われています。しかしスズメだけは特別に人の住む民家の周りに必ず住む習性があり、民家の庭先や路上にいることが多いのです。しかし自然界に生きているので、それも団体生活するスズメにとって、天敵の襲来などは一大事。必ず一羽だけでなく、二羽以上の複数で電線から監視を続けているのです。

②https://iinee-news.com/post-17840より引用のスズメのホッピング歩行

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   また、地上のスズメに目を向けてみますと、先程①-1.の項で「手毬が小さく跳ねた様」にと歩く姿のことを申し上げましたが、②の写真をご覧頂ければ、スズメの歩き方がわかります。鳥の歩行の仕方には二種類の歩行があり、ひとつはハトやセキレイなどの左右の脚を交互に移動する、私たち人間も歩行する「ウォーキング」。そして、スズメは異例ですが、樹上生活の鳥の両脚を揃えてぴょんぴょん跳ぶ「ホッピング」の二種類です。街中進出のシジュウカラメジロ、キツツキのコゲラ、常連のヒヨドリと余り歩行しない鳥達です。

③-1.https://blog.goo.ne.jp/romeo135bb/e/740fda4baf4f7270f06e484312beaab1より引用のスズメのかくれんぼ

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③-2.https://blog.goo.ne.jp/romeo135bb/e/740fda4baf4f7270f06e484312beaab1より引用のスズメのかくれんぼ

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   昔から童謡で「かわいいかくれんぼ」という普段より何気ないひよことスズメのかくれんぼの歌かあります。先程でも述べましたが、本来ならスズメの仲間のシジュウカラヤマガラなどは樹上性の鳥ですが、本家本元のスズメだけは特別で、人の住む民家やその近くに居を構えます。それゆえに樹上らしきものは、民家の背の低い樹木や電線くらいしかありません。そこで街中のハトやセキレイと同じく樹上より地上を選びました。よってスズメたちは、民家の植え込みや樹木を使って身を隠しているつもりなのです。しかしその隠れているようで見え隠れするその姿が可愛く、このような「かわいいかくれんぼ」の童謡があります。

④https://suzumeshiki.blog.fc2.com/blog-entry-2000.htmlより引用の食事中のスズメ

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   樹上性の鳥のはずの代表的な存在であるスズメは、実生活は地上性の鳥です。同じく地上性の高い鳥に公園や駅のロータリーによくいるハトや、最近街中に進出し、何故かコンビニの駐車場でよく見かけるセキレイがいます。スズメ共々に何か地面をクチバシで突いています。これはスズメも含めて小さな砂粒などの小石を歯の役割をする砂嚢に蓄えるためです。しかし本当の食事も地上でします。④の写真は米粒を食べていますスズメの食事風景です。スズメはゴミ置き場にも現れます。カラスたちが荒らして去った、生ゴミの中で小さな食べかすをスカベンジャーするのです。

⑤-1.Twitterより引用の大家族のスズメ

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⑤-2.http://maroleopie.blog118.fc2.com/blog-entry-225.htmlより引用の幼鳥を実践教育するスズメ 

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   普段からのスズメを紹介する時には、必ず私は⑤-1.の写真のような、スズメの大家族構成での繁殖を紹介致します。何が素晴らしいっていいますと、代々の親鳥たちが周りにいるのです。また、スズメの習性として、集団で繁殖する習性があり、20つがい以上がいないと繁殖しないといいます。これは今の日本の社会には少なくなってしまった二世帯以上の同居を指します。先人より今まで培ってこられた貴重な体型を語り継がれて、いまの自分たちの生活に役立てる。そんないい習慣が今では核家族を招いています。スズメはどんなに環境が変わっても、そんな習慣をら受け継いでいるのです。⑤-2.の写真は私はよく見かける、巣立ちして幼鳥となった我が子を親鳥が現実の世間に引っ張り出し、食生活や習慣を実践させるのです。春先から繁殖し、産卵孵化し、ヒナか幼鳥、一人前の若鳥に仕上げるのに秋口まで続けます。

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