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第1930回 「鳩」が付く鳥の名前に纏わること

①https://www.google.co.jp/amp/s/yukawanet.com/archives/ukai20210618.html/ampより引用の身近な鳩のイラスト

   私たちと身近にいます「鳩」と言いますと、題名表記のイラストのかつては家禽であった当時のカワラバトと呼ばれていて、現在は野に放たれ、野生種となったドバトと、その左の以前は山野に住んでいて、近年街中に進出してきたキジバトが街中でもご覧になれる身近な「鳩」となります。またこの鳩二種に加えて日本の鳩にはきれいなアオバトがいます。また日本に生息している鳩はこの三種に加え、カラスバトキンバトベニバトシラコバトの計七種類の「鳩」が生息します。

②-1.http://ikanji.jp/sp/character/%E9%B3%A9より引用の鳩の漢字

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②-2.http://ikanji.jp/sp/character/%e9%b4%bfより引用の鴿の漢字

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    私たちの身近な鳥のひとつの鳥にハトがいます。街中で見られるハトはドバトキジバトの二種です。このハトと同じような身近な鳥がからすです。ハシブトガラスハシボソガラスの二種がいます。カラスの漢字表記には「烏」と「鴉」があります。ハトにも同じように「鳩」と「鴿」の二つがあります。なぜ二つなのか。まず「鳩」は「クック、クック」鳴く鳥だから「鳩」とし、野生のハトのことです。もうひとつの「鴿」はこれ一字では家で飼われるハトを指し、ドバトの固有名詞です。今は余り使われなくなったのは、今ではドバトは野に放たれ、野生化してるからです。

③-1.https://sekainotori.com/3646.htmlより引用の世界一小さなハトのウスユキバト(体長約19〜24㌢)

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③-2.https://torinozukan.net/sp/ougibato.phpより引用の世界一大きなハトのオウギバト(体長約70㌢)

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③-3.https://tabi-labo.com/image/275720/47594より引用の虹色の身体のミノバト(体長約40㌢)

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   日本のハトは七種類と紹介致しましたが、亜種までいれると、カラスバトの亜種のアカガシラカラスバトヨナクニカラスバトリュウキュウカラスバトオガサワラカラスバトキジバトのあしのリュウキュウキジバトシラコバト、ベニバト属のベニバトキンバトの亜種リュウキュウキンバトアオバトの亜種のリュウキュウズアカアオバトチュウダイズアカアオバトの5属13種がいます。これを世界に眼を向けますと、約42属290種いて、そんな多種の中で、一番小さなハトといいますと、③-1.のオーストラリアのウスユキバトは翼にある白い小斑点模様が小雪の散らつくように見えますので、薄雪と名付けられました。反対に③-2.のインドネシアやパプアニューギニアに生息するオウギバトは頭頂に、先端が白い大型の扇状の羽毛の冠羽が生えているのが特徴です。また美しいハトのひとつとされる③-3.のミノバトは、首から背にかけて蓑のような羽を持っていることからその名が付きました。近年のDNA分析の結果、ハトの仲間の仲間でも17世紀末に絶滅した同じくハトの仲間だったドードーに最も近縁の鳥です。

④https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/7671/?ST=m_newsより引用の絶滅した唯一渡りをしたリョコウバト(体長約40㌢)

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   元来にドバトにはそのハト特有の太陽コンパスと体内時計、地磁気などにより方角を知る能力に優れているとされ、帰巣本能があるため、遠隔地まで連れて行ったハトに手紙などを持たせて放つことによって、伝書鳩とか、鳩レースに使用されていました。しかしその帰巣本能のため、現在では全てのハトは留鳥です。過去にはハトの仲間でも渡りを行う種はいました。④の写真のリョコウバトがそうです。漢字表記でも名前を表すように「旅行鳩」です。夏の営巣地はニューヨークから五大湖周辺にかけて、越冬地はメキシコ湾岸が主だったといいます。移動速度は時速約約96㌖にも及び、巨大な群れをつくるのが特徴で渡りをしました。絶滅の原因はリョコウバトの肉が非常に美味であったと言われ、都会でも良い値段で売れたための配慮を一切持たない白人による乱獲です。

⑤-1.http://www.birdfan.net/2017/03/10/50834/より引用の「鳩」という漢字が名付くハヤブサ(体長約42〜49㌢) 

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⑤-2.http://www.birdfan.net/2017/03/10/50834/より引用の「鳩」の漢字が名付くイカル(体長約23㌢)

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⑤-3.http://www.birdfan.net/2013/07/12/23498/より引用の「鳩」の漢字が名付き、体長も似かよるカッコウ(体長約35㌢)

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   この項では、今までのはすべてがハトの仲間の「鳩」でしたが、名前に「鳩」がついていても、ハトの仲間ではない鳥もいます。現在の日本の野鳥で「鳩」と名前の中にこの漢字が入るのは、分類的にみて猛禽類が多いようです。⑤-1.のハヤブサには鶻鳩、祝鳩と二つの名前があり、同様にサシバにも鵊鳩、鶆鳩。ミサゴにも雎鳩、カラスの仲間のサンジャクは鷽鳩で、イカルは斑鳩とありまた閑古鳥と別名のあるカッコウも鳲鳩と鳩が付きます。これらの鳥に「鳩」と漢字付きです。

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