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第1799回 日本固有種の鳥 ⑴ キジ ❶

①-1.https://geolog.mydns.jp/park.geocities.jp/mnews402/katsurabody25.htmlより引用のつがいのキジ(左がオス体長約80㌢、右がメス体長約60㌢)

   私たちがまだ子どもの頃に、大人たちが絵本の読み聞かせをしてくれ、その時の人気のあった日本の昔話の「桃太郎」。老夫婦に育てられた桃から生まれた桃太郎は、大きくなって、恩返しをするために、吉備団子を渡されて、鬼ヶ島へ鬼退治に出征、道中遭遇する忠誠なイヌ、頭が良いサル、勇敢なキジを吉備団子を褒美に家来とし、鬼の財宝を持ち帰り、郷里に凱旋するという内容でしたが、そのお供の勇敢なキジが、今では国鳥であり、岩手県と岡山県の県鳥と日本古来の鳥です。

①-2.https://www.chosonsinbo.com/jp/2017/02/na-7/より引用の外来種のつがいのコウライキジ(左がオス体長約60〜89㌢、右がメス体長約50〜63 ㌢)

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②http://1162shimokita.cocolog-nifty.com/blog/2020/05/post-8d37ea.htmlより引用のキタキジ

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   そのキジも日本国内では全国各地、四種の亜種が生息しているとされます。それ以前の話としても、本来の日本のキジは日本産の個体群のみで独立種とする説と、①-2.の写真のユーラシア大陸に分布するコウライキジの亜種とする説があり、後者の説に従うとの和名がキジとなり本種のみでキジ属を構成することになります。キジはオスの翼を除く体色が全体的に緑色で、コウライキジは冠羽と体色が翼と同じく褐色で、多くの亜種には首に白い輪状の模様があるのが特徴であります。

③https://www.midikagaku.com/tax/phasianus-versicolor/より引用のトウカイキジ

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   コウライキジは三十の亜種に分けられています。キジにしろ、コウライキジにしろ、性的二型でありますので、雌雄の区別は簡単ですが、キジは雄の翼を除く体色が全体的に緑色でありますが、コウライキジは冠羽と体色が翼と同じく褐色であります。また多くの亜種には首に白い輪状の模様があるのが特徴です。このためコウライキジは俗に「クビワキジ」キジは「ニホンキジ」と呼ばれ区別されることがあります。メスや幼鳥はキジとの識別は困難です。九ヶ月程で雌雄が決まります。

④https://mobile.twitter.com/hashtag/紀伊駅より引用のシマキジ

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   そのコウライキジの関係からか、どうかは判らないのですが、日本のキジコウライキジの亜種てはないかというのさておき、キジの亜種は日本には四種います。もともと北海道にはキジは生息していませんでしたので、北から順にみて、②の写真は北限のサルと同様、東北は下北でみられるキタキジは日本における北限のキジです。背には褐色の斑がある濃い茶色の部分があり、翼と尾羽は茶褐色です。メスは全体的に茶褐色で、尾羽は長く、ヤマドリとの見分けが簡単に出来そうです。

⑤https://blog.goo.ne.jp/noyamany/e/f7c27259053dbd333b92e286bb70d167より引用のキュウシュウキジ

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   ③の写真のトウカイキジは本州以南の平地や山地の草原、農地、雑木林などに通年生息し繁殖し、生息数も多いです。より人家近くに住まいます。三番目は、④の写真のシマキジです。三浦、伊豆、紀伊半島と屋久島、種子島などに局地的に生息致します。最南端に生息いたしますのは、⑤の写真のキュウシュウキジです。本州南部、九州、五島列島に生息します。この四亜種の大きな違いは今では、放鳥されたキジなどの交雑によって、明確な判断をする事が出来ない現状があります。

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