見出し画像

第1737回 黒いスズメ

①http://43rds.org/archives/51563578.htmlより引用の黒いスズメ

   もう10年以上も昔の話になると思うのですが、当時の職場の鳥好きのカメラの好きな方が「いま野鳥の会から、天保山ハーバービレッジに黒いスズメが現れたとの連絡があり、写真を撮りに行く」と上司に連絡を入れて、早退までして黒いスズメの写真を撮りに行きました。その人によりますと「黒いスズメは白いスズメよりも貴重だ」と言う事で、翌朝に数枚の①のタイトル画のような黒いスズメが、地面を歩いている写真でした。絶対に時を同じくして撮影された物だと思います。

②-1.https://www.google.co.jp/amp/s/hirosaki.keizai.biz/amp/headline.php%3fid=1025より引用の白いカラス(写真はハシボソガラスのアルビノ種)

画像1

②-2.https://blog.goo.ne.jp/pandado4/e/c00e7df1009df427c3c7d38f8a866987より引用のアルビノ種の白いスズメ

画像2

②-3.https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/kamogawa-sanpo/entry-12233458321.htmlより引用の白いアルビノ種のドバト

画像3

   ②-1.〜3.の写真はそれぞれハシブトガラススズメドバトと私たちに最も身近な野鳥たちです。この三種全ては「アルビノ種」と言われる野鳥たちです。アルビノ種は鳥以外の動物にもいて、原因は遺伝子の異常によりメラニンを作れないからです。もう十年以上も前からアルビノ種の白いカラスのことをNHKでニュース枠で報道していたのを思い出します。昔から「白蛇」と崇め奉れる神さまのように扱われた蛇もまたアルビノ種のアオダイショウであることが判明しました。

③-1.https://grapee.jp/385256より引用の白変種のスズメ

画像4

③-2.Twitterより引用の白変種のスズメの眼のアップ

画像5

   何もアルビノ種だけが白い生き物を生み出すのではありません。③-1.のスズメも一見見ただけではアルビノ種のスズメと変わりはありません。しかし、③-2.の写真を見ますと、身体全体が真っ白ではありません。よく見てみますと所々に色素が浮き出ています。これがメラニン色素と呼ばれる物らしいです。アルビノ種の白い生き物は黒眼ではないと言いますが、白変種は黒眼の様です。鳥類にはないのですが、シロイルカやホッキョクグマは生息環境の影響から白変種の集団が発生です。

④-1.https://news.nicovideo.jp/watch/nw3038961より引用の黒変種のニワトリ

画像6

④-2.https://www.pinterest.jp/pin/571746115192136803/より引用の準黒変種のペンギン

画像7

④-3.https://ikimono-matome.com/black-leopard/より引用のクロヒョウは突然変異か

画像8

   メラニンの生合成に係わる遺伝情報の欠損によ り、先天的にメラニンが欠乏する遺伝子疾患、およ びその症状を伴う個体のことをアルビノ種、メラニン色素の産生能力は正常なので瞳孔は黒いですが、体色を白くする遺伝情報を持つのが白変種とその違いがあります。冒頭に取り上げられた黒変種ねスズメはそれだけスズメが私たちにとって身近な存在だからです。④-1.はまた私たちに身近な黒変種のニワトリで、④-2.-3.は動物園のペンギンやクロヒョウがいる様でいない様な感じです。

⑤http://ikimono-blog.sblo.jp/s/article/34973859.htmlより引用のスズメと同じ集団の黒変種のスズメ二羽

画像9

   天保山に現れた二羽の黒変種のスズメは一羽はたしかに全身真っ黒に近く、足まで黒ぽいスズメです。またもう一羽は黒っぽい黒変種のスズメです。他のスズメたちと一緒に行動しています。きっとこの集団は家族なのかもしれません。この黒変種は色素の異常による「黒化」と呼ばれる現象で、スズメでこの様なことが起きるのは極めて珍しいそうです。アルビノ種や白変種のスズメもそうなのですが、この黒変種のスズメも周りのスズメと比べて身体の大きさが少し小さく感じます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?