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第1671回 ツルハシなヤツガシラ

   ☆  放送に合わせたく頑張りましたが、翌々日になってしまいました

https://www.gettyimages.co.jp/より引用の工事道具の鶴嘴(ツルハシ)

   23年7月30日にNHKの「ダーウィンが来た!」で、珍鳥と言われますヤツガシラの特集を放送していました。放送では「オリーブ畑の華麗な珍鳥ヤツガシラ」と題しまして、細長い下向きに曲がった細長いクチバシと豪華な飾り羽を持つ珍鳥ヤツガシラが、スペインのオリーブ畑で、謎に満ちた子育てをNHKならではの高画質で、今までに入り込めませんでした子育てをリポートしてくれました。私はこの鳥は見たこともないのですが、それゆえにネットやこのようにNHKでも、いままでの情報以上に新鮮な情報を伝えてくれます。この鳥は地上採餌の習性をもち、地上にいます昆虫や地中のミミズなどを①の写真の様な道路工事現場のツルハシみたいにクチバシを振り下ろし獲物をキャッチしてしまいます姿が特異だと思います。

http://wildbird-tokyo.com/より引用のつがいのヤツガシラ(左がメス、右がオス共に体長約26㌢)

      ヤツガシラは②の写真でも、お分かりのように雌雄同色の鳥で、体長も雌雄同じ大きさで、違いはニワトリの雌雄の区別的と同じく、頭部の飾り羽がメスより派手で大きな方がオスとなります。また、地上採餌の鳥のため、ウォーキング歩行の鳥てす。放送によりますと、ヤツガシラの生息致しますロケ地のスペインでは年中見られる留鳥のようです。分布はヨーロッパ南部および中部、アフリカ、南アジアから、東南アジア、中国、沿海州にかけてで、北方で繁殖した個体は、冬季南方へ渡ります。 日本では少数が旅鳥若くは冬鳥として渡来しますが、昨今目撃情報は多かったです。

③https://www.tais.ac.jp/faculty/department/buddhist_denominational_studies/blog/20130114/24354/より引用の正装した僧侶

   ヤツガシラにはふた通りの解釈の仕方があり、ひとつはサトイモの一品種の漢字表記しましたら、簡単な読みの方で「八頭」難読漢字で「九面芋」もうひとつは、鳥でオオサイチョウなどのサイチョウの仲間のヤツガシラのことで、漢字表記は「戴勝」や「八頭」でこちらも両方に『八頭』が当てはめられ、ややこしいです。また「戴勝」は漢語で、読みは『たいしょう』また、中国語で「山和尚」と表記され、鳴き声の「ポー、ポー」からか俗称を「呼哱哱(フーポーポー)」と呼ばれます。また①のタイトル写真のツルハシのイメージもこの鳥にはありますが、やはり「山和尚」や「戴勝」の発音からか、私には③の写真の様なまさに特徴のある烏帽子を被った山和尚の様です。

④http://nekonokainushi.blog.fc2.com/blog-entry-213.htmlより引用の昭和天皇の皇后さまが描かれたヤツガシラ

   ④の写真は「ダーウィンが来た!」の放送でも紹介されました昭和天皇の皇后さまが描かれましたヤツガシラの日本画です。この鳥は日本では旅鳥でやってきます珍鳥かもしれませんが、前述致しましたように世界を股にかけて分布致しています。その撮影現場が今回ではヨーロッパのスペインのオリーブ畑という西洋でありますとこらにもこの「山和尚」は分布していたようです。そんな高僧が戦後になって皇居のお庭に一羽が飛来したときは、昭和天皇が観察され、昭和天皇は皇居の庭に降り立ったヤツガシラを見るため、双眼鏡を持ってくるよう侍従に命じたが、サトイモの一品種であるヤツガシラと勘違いした侍従は「お芋を見るのに双眼鏡が何故いるのですか」と聞き返した逸話があるくらい鳥か芋か煩わしさがあります。生物学者としての一面を兼ね備えた昭和天皇らしいエピソードで、その後、香淳皇后が④の日本画を描かれました。また、ユダヤ教の聖書とイスラム教の聖天クルアーンには、ソロモン王とシバの女王が互いに情報を送る時に、ヤツガシラは重要な役目を果たしたとの記述されており、更にヤツガシラはイスラエルの国鳥にもなりました。

https://www.photolibrary.jp/より引用の子育て中のヤツガシラ

   ヤツガシラは平地の開けた草地や農耕地に生息し、食性は主に動物食で、地上を歩きながら昆虫などをツルハシみたいなクチバシで捕食します。営巣は⑤の写真のように、樹洞や石垣の隙間などにつくりますが、人が用意しました巣箱を利用することもあります。また主食が動物食のため、日本に生息致しますスズメが留鳥で、ツバメが夏鳥、寒冷地に住むヒヨドリが漂鳥で、カモの仲間が冬鳥、シギチのほとんどが春秋の旅鳥などと言うことはなく、日本におけますヤツガシラは幅広い春秋の漂鳥で、日本で繁殖はされないとされていますが、秋田県や長野県、広島県では繁殖の記録も残っているようです。こんな珍鳥中の珍鳥でありますヤツガシラは、春に飛来することが多く、その時に気分さえ乗れば繁殖致しますが、やはり旅鳥故に、採餌などは単独行動が多いです。

   



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