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親戚のカフェで「楽しく働く人生」を話した日

東京から10日ぶりに岩手に帰ってきた。例年より涼しかった東京に比べると、一関の方が暑い気がする。そして、空気の中に夏の田んぼや草、森のにおいが混じっている。

今日は地元、一関市大東町で準備している「摺沢水晶あんどん祭り」や鎌倉の複業先であるカヤックLivingの打ち合わせや仕事をして、合間をみつけて一般社団法人いわて圏の仕事をするという一日だった。

ちょっとした隙間時間をつくることができたので、一関市千厩町で、親戚の勝正さんが数年前にオープンさせた「珈琲 樂(うた)」に行ってきた。

紹介するなら、↑この記事が良いかな。

比較的固めな職業が多い佐藤家一族の中で、勝正さんはサラリーマンを辞め、自分のカフェを開いたという、僕と同じような(良い意味で?)変わり者の人種だ。…と勝手に思っている。

勝正さんは珈琲だけじゃなくお酒も大好きで、成人式前日に自宅にお祝いで招いてくれて、一緒にビール、日本酒、ワインをチャンポンで大量に飲んだ。勿論、僕は成人式当日にスーパー二日酔いになり、両親に大いに怒られている。

その後、あまり頻繁に会えていないけど、お互いの様子はSNSを通じてなんとなく知っている。独立をして、二拠点居住かつ複業をしている僕をいつも気遣ってくださって、

…なんて、ちょっと疲れているときに、おじいちゃん子おばあちゃん子だった僕の涙腺を崩壊させるような有難い言葉をかけてくれたりする。

前置きが少し長くなったが、今回は久々に顔を出しにいって、少しゆっくりしてこようと思った。

勝正さんお店は、一関市千厩町の国の登録有形文化財「酒のくら交流施設」の中にある。席は10席弱しかなく、ほんとに小さく、けど、勝正さんの美意識やエッセンスが詰まった空間だ。

市内だけでなく、県外からも足を運んでくださる方も増えているそう。

時間と手間をかけて、丁寧に珈琲を煎れてくださる。PCやスマホは見ずに、カウンター越しに1時間色んな話をした。

約半年ぶりだったので、最近どうしているとか、こんなことがあったとか、昔こうだったねとか。

「柊平、いま、楽しいでしょ?」

「はい。勝正さんも…ですよね?」

「やー、楽しいよ。ほんと楽しい。」

「やっぱり、自分が納得感を持って楽しく働ける状態をつくるって、ほんと大事ですよね。」

「んだね。それが一番幸せだよ。」

という会話が、今日一日じんわり残っている。

僕はこの春から独立をして、岩手と首都圏の二拠点居住をはじめた。自分の会社をどうにかこうにか回しながら、鎌倉で面白法人カヤックのグループ会社(株)カヤックLivingでもお世話になっている。

自分にとってちょうど良いライフスタイルを形成できて、響き合える人たちと一緒に岩手でも、鎌倉でも仕事ができることは本当に幸せなことだ。まだまだ試行錯誤は続くが、現段階ではこの6~7年目指してきた形ができつつあるという実感がある。

勝正さんは、長い長い準備期間を経て、理想とするカフェを開き、美味しい珈琲をつくることに打ち込んでいる。珈琲と、お店づくりと、好きな仲間と何かをすることを、心から楽しんでいる。


心地よい仲間と、好きなことを、自分たちがしたいようにすること。仕事や人生のオーナーシップが自分自身にあり、納得感をもって楽しく働けること。

それは、何もおかしいことはない。ということを確かめられるような時間だった。

まぁ、こんな調子で欠陥も多いもんだから、きっと僕は嫌われている部分も多いだろうし、おもしろく思わない人もたくさんいるんだろう。

昔は「みんなから良く見られていたい」という気持ちが強くて、無理して矯正した考えや言動を取ることが多かった。が、最近は良い意味で諦めがついて、あっさりスッキリ生きている。

たった一度の人生だから(周囲への感謝だけは忘れずに)、我慢しないで好きなことをする。言いたいことをちゃんと言う。違和感を感じることはしないし付き合わない。心地よい仲間や環境は自分でつくる。

最近ぼんやり考えていることを、勝正さんとの会話でちゃんと肯定していただけたように感じて、こんな夜中に筆を執ってしまった。

今日いただいた期間限定ブレンド「なつのほほえみ」。
スッキリしているのに、味がほどよく舌に残る。すごく美味しい珈琲でした。

皆さんもぜひ「珈琲 樂(うた)」、行ってみてください。

それと、今夜は23時近くまで、地元の大事な会議。大きなテーマが現実味を帯びてきた中で、自分たちの欲しい未来をどうつくっていくのか。1年半前から準備してきたことが真価を問われることになりそう。
(僕の役割は、この土日中にそれを資料化すること…)

地元のために、響き合える人たちと世代を超えて活動できることも、お互いが「楽しく働く人生」をつくるアプローチ。

たのしいたのしい。

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