歴史が好きであることは何度も記事で述べていますが、HIPHOPも好きです。
MCバトルの番組を見たり、ラップの音源をディグってみたりしています。
というわけで今回は韻で覚える歴史用語、織田信長編です。
ストーリー性を軽く入れて、クイズっぽい要素も入れてみたので考えてみてくださいね。

歴史用語と共通する母音の並びを持つ言葉を見出しにしました。なんの歴史用語か当ててみてください。
例：奥様キレます　→徳川家康　（どちらも母音はouaaieau）

１．俺はただの馬鹿だし　→　？？？？？？

尾張の国の武将の息子として生まれた織田信長。
奇天烈な行動ばかり取っていたため「尾張のうつけ」と呼ばれていました。
「うつけ」とは「馬鹿」くらいの意味です。
そんなうつけの彼ですが野心は相当にあった模様。
「俺はただの馬鹿だし！」とうそぶきながらも尾張を統一したり美濃の斎藤家といろいろあったりと着実に力をつけていきます。

そしてとうとう「海道一の弓取り」と名高い駿河・遠江の今川義元とぶつかることに。
戦力差では全く勝ち目がない戦いでしたが信長は奇襲戦法によってジャイアントキリング。
織田信長の名を広く知らしめたこの戦いを「桶狭間の戦い」といいます。

俺はただの馬鹿だし　→　桶狭間の戦い　（oeaaaoaaai）

２．熱い世の中来たり　→　？？・？？？？

桶狭間でその名を鮮烈に各地の大名に知らしめた信長。
なんと室町時代という一つの時代を終わらせてしまいます。
足利義昭を室町幕府の将軍として担ぎ上げ支援します。
義昭を傀儡として将軍の権威を手に入れたかったのですね。
しかしながら足利義昭とはのちに喧嘩別れ。
足利義昭を京から追放し室町幕府を滅ぼすことになります。

これよりのち30年ほど将軍が存在しない、群雄割拠の戦国大名たちが天下を狙い合う熱い世の中がやってきました。
この時代を「安土・桃山時代」といいます。

熱い世の中来たり　→　安土・桃山時代　（auiooaaiai）

注・安土城を築いた織田信長と桃山に大阪城を立てた豊臣秀吉の、二人の活躍した時代を総称して言います。

3.あれは騎馬にめっぽう戦果に　→？？？？？？？？

織田信長といえば戦の上手さと新しいもの好きが有名です。
うつけと呼ばれた非常識ものですが裏を返せば固定観念に縛られない柔軟な思考の持ち主であり、古い世の中をぶっ壊すエネルギーの持ち主でした。
その彼の持ち味が存分に生かされたのが1575年の長篠の戦い。
当時戦国最強ともいわれていた武田の騎馬隊に対して信長が使った戦法は、馬を止める馬防柵と、火縄銃を使った三段撃ちです。（近年では存在が疑問視されているようです）

騎馬の時代から鉄砲の時代へ。時代が大きく移り変わる時その中心にいるのは信長でした。

ちなみに鉄砲はどうやって日本に来たのかというと、ポルトガル人が種子島に漂着したことから起こりました。
1543年、種子島に鉄砲伝来

あれは騎馬にめっぽう戦果に　→　種子島に鉄砲伝来　（aeaiaieっouenai)

4.祭りにヤクザ　→　？？・？？

さて、戦ばかりが信長の功績ではありません。
自分が治める城下町の商売についても気を配ります。
夏祭りなんかになるとよく出店が出ていますが、あれって実は結構ショバが決まっているようで、いわゆるヤーさんが取り仕切っていたりします。（テキヤやヤクザの違いについては置いておいて。その辺はここではあえて曖昧にさせてください）
そんな特権的な独占商売を見かねた信長はもっと自由に商売を行なって欲しいと考え「楽市楽座」という令を出します。

祭りにヤクザ　→　楽市・楽座　（auiiaua）

5.本当にごめん　→　？？？？？

さて、英傑・織田信長にも終わりの時がやってきます。（尾張だけに）
いろいろな戦国武将を敵に回し、信長包囲網まで作られた彼を討つのは誰でしょうか。
なんと彼の部下である明智光秀でした。
理由はさだかではありません。
単に野心に目覚めてしまったのか。金柑頭とからかわれた恨みからか。それとも非道を歩み続ける信長に嫌気がさしてしまったのか。
とにかく彼は毛利と戦う秀吉の援護に行く道の途中で突如引き返します。
「敵は本能寺にあり！　あと、裏切って、本当にごめん！」

その時信長は京都の本能寺に滞在していました。
光秀の突然の裏切りにあい燃え盛る本能寺の中で「人間50年。光秀そんなに怒ってたのか……本当にごめん」と反省したとかしてないとか。

この出来事を本能寺の変といいます。

本当にごめん　→　本能寺の変　（onouioen）

いかがでしたでしょうか。
信長という武将の人生はパンチラインだらけのヒップホップな生きざまですね。

とあるラッパーの方が「織田信長とドアノブカバーで韻が踏める」と喜んでいたという話を思い出してクスッとしたりしました。
ではこの辺で。