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#18 水の中を巡る旅 愛南ひとり旅・2023年秋②

四国の南西端にある愛南へのダイビング紀行。2023年10月の旅から間もなく3ヶ月、だいぶ記憶もあやふやになってしまいましたが、2日目の記録を綴りたいと思います。

▼ 初日の記録はこちらです。

愛南の海への旅・2日目は、朝から強風。ダイビングサービス(DS)へ向かう途中、尾根上から見渡す海には三角波が立っていました。
今日(10月21日)は、元々は柏島で潜る計画でした。しかし数日前に柏島のDSから、海が時化そうなので見送った方がいいですよ、との連絡。そこで、きのう愛南のDSで、もう1日受け入れて貰えるか尋ねてみました。「外洋へ出るのは難しいのでマクロ系のポイントばかりになってしまいますが、それで良ければ大丈夫ですよ」と快諾いただき、ついでに夜の飲み会にも誘っていただきました。

🔲2日目 2023年10月21日

今日は土曜日なので、DSは多くのゲストで賑わっていました。また、ダイビング器材メーカーK社の営業の方(仮にAさんとさせて頂きます)が、デモ用のフィンやマスクをいくつも並べています。
わたしはビギナーの頃からフィンもマスクもずっと同社製品を使い続けています。フィンはいつも同社の「M」と「B」の2本を持参。「M」の方は、すでに18年も使っており、Aさんに「ゴムがだいぶ硬くなってる。そろそろ買い替え時ですね」と言われました。確かに、かかとを入れるポケット部分が少し裂けており、こうなると、切れる時は一気に切れてしまうようです。

◆ 1本目 鹿島サウスロック

平均水深 14.9m  最大水深 24.3m
潜水時間 49分  透明度 15m
水温 24℃   
スーツ 5mmツーピース+フードベスト

さて、今日1本目は沖合の鹿島の島影で潜ります。ショップツアーの3人組とガイド、計4人のチーム。
尾根上の根を巡るポイントだったかと思いますが、初めてのエリアで、しかも普段はあまりやらないマクロ三昧ダイブ、かつ3ヶ月近く前のことでもあり、実はどこがどうだったか、記憶がかなり不確かです。
ただ不思議なもので、こうやってマクロばかり狙っていると、伊豆や真鶴の海で潜っていたビギナーの頃を思い出し、これはこれで面白くなってきました。

▲ ニシキウミウシ
▲ ヒトスジギンポ
▲ クマドリカエルアンコウ
▲ マツバコケギンポ

このほか、イサキの群れ、コガネスズメダイやキンギョハナダイの群れ、キリンミノの幼魚など、昨日に続きバラエティに富んだ海を楽しみました。

2本目の引船越は、前日も潜ったポイントなので省略します。

◆ 3本目 鹿島のウド

平均水深 8.2m  最大水深 17m
潜水時間 47分  透明度 15m
水温 24℃   
スーツ 5mmツーピース+フードベスト

1本目と同じく鹿島の島影にある、地形ポイント。断崖に穿たれた洞窟へ潜ります。

▲ ハタンポの群れ
▲ 光線が美しい
▲ フリソデエビ(わかりにくいがペア)
▲ センテンイロウミウシ
▲ リュウグウウミウシ
▲ ミナミハコフグの幼魚

後半戦、ストロボとライトのバッテリーが共に切れてしまい、スパニッシュダンサー(ミカドウミウシ)などを撮り損ねたのは残念。

◆ 4本目 陸ダイブ🍺

朝からの強風は午後になっても止まず、洗った器材が飛ばされそう。ストーブが焚かれた暖かな室内に干させてもらい、明朝、回収に来ることとしました。

帰り道の尾根上に、宇和海に墜落していた戦闘機を引き揚げて展示している「紫電改展示館」というのがあり、寄り道してみました。

今は営業していませんが、近くに「宇和海展望タワー」というのもあります。その根元付近から、しばし宇和海の風景に見入っていました。

▲旧西海町の中心部だった船越をのぞむ
▲ 尾根上の道の途中から、北をのぞむ

その晩は、ホテル近くの居酒屋で、DS主催の呑み会。わたしを含め4〜5人のゲストと、オーナーのTさんとガイドの皆さん。さらにK社の営業Aさん。今日は一日中クラブハウスで仕事されていましたが、明日は潜るそう。
DSと交渉してアポイントを取り、デモ器材を発送し、毎週末のようにどこかのダイビングエリアへ。「職業•旅人」の生活は体力的には楽ではないでしょうが、個人的には羨ましい。
これまで仕事で巡ったエリアの話を聞いていると、積丹半島が話題に上りました。札幌に赴任していた時、一度だけ5月の積丹半島へ潜りに行ったことがあります。しかし水温は9℃、水中はがらんとしており小さなカワハギが一尾漂っていっただけで、以後北海道では二度とダイビングに行きませんでした。しかし話を聞くと、真夏の積丹ブルーの海は素晴らしいそう。水温も、対馬海流の影響で、夏には23〜4度まで上がるそうです。そう聞くと、惹かれるものがあります。
初めて出会った人たちと、海の話に花を咲かせながら、愛南町の特産品である「愛南ゴールド」という柑橘で割った焼酎を、何杯お代わりしたことか。

🔲最終日

10月22日、快晴の朝。今日も潜りたかった…
ここからならば、午前中に2本潜ってから、高知まで運転してレンタカーを返し、それからJRで帰るのも可能だったのです。しかし今回は、旅費節約のため特典航空券を使うので、最終日はダイビングができません。
朝食の後、きのう干しっぱなしにしてきた器材を取り込みに、DSへ車を走らせました。
ポカポカと陽のあたる無人の埠頭で器材を取り込み、クラブハウスで一人仕事していたAさんに挨拶したあと、背後にある「外泊石垣の里」を散策しました。

この石垣は、季節風から家屋を守るためのもので、「美しい日本の歴史的風土100選」などにも選ばれているそう。
ただ、中には空地も目立ちます。車が入れない急斜面での暮らしは楽なものではないのでしょう。

そのまま、複雑な海岸線に沿った細い道を、高茂岬へドライブ。
強風で三角波が白く泡立っていた昨日と違い、穏やかな潮風が吹き抜け、潮目がくっきりと見えていました。

▲ 高茂岬への道から
▲ 高茂岬より

旧・西海町の漁港を巡りながら半島を一周し、ちょうど昼頃に御荘へ戻り、バイパス沿いのレストランでカツオの藁焼きを戴いて、高知空港への長い道に就きました。

▲ 武者泊漁港
▲ 福浦港
▲ グラスボトムボートが発着する港
▲ 昼ごはん

今日潜れたら良かったのに…と、ちょっと不完全燃焼で、高知空港にて我慢できず一献。愛南の海は、まだまだポテンシャルが高そう。次はちゃんとナイトロックス講習を受けてから来よう…と、その数週間後、石垣島の馴染みのDSに、年末行くからお願い!と講習を申し込んだことでありました。

▲ 高知空港で

◾️ ◾️ ◾️

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
年末には恒例の石垣島へ行ってきましたが、天気が今ひとつで、気分が乗りきらぬまま終わってしまった感じです。2024年はどこの海へ行こうか。仲間たちと、久しぶりに海外へ行きたいね、とも相談していますが、果たして円安が少しは沈静化してくれるでしょうか。
宜しければ、またお読みいただければ幸いです。

▼ 水の中を巡る旅 これまでの記録はこちらです。


私は、2020年に勤務先を早期退職した後、関東から京都へ地方移住(?)しました。noteでは主に旅の記録を綴っており、スキューバダイビング旅行の記録のほか、ロードバイクで北海道一周した記録、ブロンプトンを連れてローカル線や地方都市を訪ねる旅、また海外旅行のことなども書いていきます。宜しければ↓こちらもご笑覧下さい。


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