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当たり前は当たり前じゃない

「青海珈琲」というカフェに行った。

ここは一風変わったカフェで、すべての飲み物、食べ物をセルフで提供している。店内にはいくつかのコーヒーマシンが並び、ショーケースにはチョコやサンドウィッチ、ケーキなどの軽食が置かれている。

飲み物の種類はかなりある。紙コップかプラスチックのカップを使い、自分で飲み物を注ぐ。ホットもアイスも対応している、いわゆるドリンクバー方式。

そして、面白いなと思ったのは支払い方法。お金は、コーヒーマシンやショーケース近くにある「ちいさな賽銭箱」に入れる。

全体的に値段も安く、アイスティーは100円でした。そして美味しい。小銭がなくてもご心配なく、店内には両替機もあります。

ゴミを捨てるときも、ひとつひとつ分類して捨てる。カップはここ、ストローはここ、プラスチックのフタはここ、という具合に。

エコにも配慮している。なかなか面白いカフェだった。飲み物や食べ物の合計金額を自ら計算して投入する。人の善の部分を信用しきったシステムは、とても新鮮だった。


いまは、『女ふたり、暮らしています』をちびちび読んでいる。この本は従来の考え方にとらわれない生き方を提示している本で、あらたな視点を見せてくれます。

ひとりでいることの辛さを避けるために結婚を選択するのではなくて、違った暮らし方を模索する。そんな想いのなかで出会った2人の暮らしの様子や内面が綴られる。

世の中で当たり前とされていることが自分に合わなかったら、無理に合わせる必要はないし、自分たちで新たな形を模索して、つくっていくことは可能なのだ。

そして、それを発信することでたくさん救われる人がいる。世界が豊かになるとはそういうことではないかと。

当たり前が当たり前だと思っていたら、それが合わない人はいつまでも苦しいままだ。人には当たり前に抗い、別の道を見出す力があるはず。

なにか新しい見方を知って、世界をあらたに見渡せば、また違った景色が見えてくる。そんなことを思う梅雨入りした東京で。




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