見出し画像

CLUB WITHOUT BORDERS 1⃣ つくばの話

つくばが好きになりました。

田舎でしょと言われますが文明と緑と暮らしが上手に混ざり合って調和した美しい街だと思います。

1年間しか暮らしませんでしたが、「社会人1年目」という名前がついただけでこの1年はお察しの通り密度が違うわけでして、今後も忘れたり思い出したりを繰り返すであろう思い出が多く残りました。

つくばが、なんとか理由をつけて訪れたいと思う場所になったと同時に、それってけっこう豊かなことだなと思います。

シューレでクラブスタッフの人たちとおしゃべりしたいし、Tフィールドを訪れることは今後の人生で何回かあると思う。ケイタ君の家にはちょいちょい遊びに行きたい。

そうでなくても弁天のうどんは月1食べたくなるだろうし、はなはなの暖かさは何とも言えない。変なサインを書いちゃったから書き直しに行きたいと思っている。

大学2年のころアイリーグで筑波大の1グラを訪れた時は「遠すぎ」としか思わなかった街が、自分のホームタウンになり、忘れがたい場所になるとは思ってもいませんでした。こんなもん、理由はサッカーでしかないわけです。

もうちょい副さんからの電話が遅かったら僕は岐阜に行っていた可能性が高いです。すんでのところで飛び込んできた可能性が実現して今があるわけですから、僕はこれを運命と呼ぶことにします。ロマンチストなので。


4人同期入団のうち、3人がチームを離れます。
試合会場までいつも車に乗せてくれた康杜豪だけが残ることになったのはなんの因果でしょうか。
4人の写真がありません。
そんなん必要ないくらい通じあってたってことですよね。


どこのチームに行ってもGKは少しだけ頭おかしいです。3人ともだいすきでした、またキー練しよな。


(しゅうとの写真がない)


つくばFCと僕

サッカーの話も少し。

大して試合にも出れなかったしチームの結果はどん底だったけれど、頑張った自信はあります。

小松監督の考えるビルドアップは慣れるまで苦労しました。

「切ってる方!」

「形変えろ!」

「ぜぇったいワンタッチ!」

「飛ばせ!」

「作ったねぇ~!!」

「やって!やって!」

「はい!んう~ん」



"小松語録" より抜粋


強いこだわりがある人だから、ビルドアップ苦手だけど逃げたら一生試合出れないと思った。死ぬほどミスをしてめちゃくちゃ質問して、だんだんましになってきた。その作業は間違いなく形になって今の自分に残ってる。

例えばこのシーン



CBにショートパスをしようとした瞬間に相手FWが食いついたのが見えたからキャンセルして一個飛ばす選択をしました。このへんはつくばFCの一年間で散々ビルドアップにむきあったことの結晶として実感できた。大学までのころならCBに出してハマってたと思います。(すげぇ地味なシーンだけど)




スクールコーチの仕事では随分とあったかい気持ちにさせてもらいました。

「ひじりコーチと山田コーチになってから本当に楽しそうなんですよ~」と親御さんに言われた時は喜びと照れで顔が熱くなった。

最後の練習でもらったお手紙や一緒に撮った写真は宝物です。

逆に自分が、皆にお手紙を書いている時は心がじわ〜っとなります。
みんなこれからもサッカーを楽しんでね。
やめたくなったらすぐやめていいから、そう思わないうちは頑張って楽しみながら続けてみて。
サッカーは間違いなくみんなの人生を豊かにします。

全ての人が、生涯、素晴らしい環境で
スポーツを楽しめるようにする

つくばFCの理念に少しでも関われていたら嬉しいです。


何故サッカーをするのか


安っぽくなるので言葉にするのははばかられますが、サッカーで人や場所と繋がれるのはとっても豊かなことだと思ってます。

母に人生相談をした時に、小学生のころ書いた絵本が送られてきましたが、小学何年生のころからかこの思想だったようです。ここまで情緒的な感性で生きていた記憶はないのですが。


鎌倉インターナショナルに惹かれたのはこの辺が関わっているかと、インテルのリブランディングとみんスタの記事を見て、街が世界が繋がっていくその中心にインテルのサッカーがある、その画が浮かび、そこに自分が呼んでもらえたことにはやりがいの匂いがぷんぷんしました。
あらゆるボーダーを越えていくのがこのクラブです。びびっと来ました。ぶっちゃけ感覚ですけど。



つくばFCでの1年間は割とその豊かさのことを忘れかけていて、上に行くため、結果を出すためだけを考えてサッカーをしていました。その結果行き詰って、八方ふさがりになりました。あれ、なんでサッカーしてるんやったっけ。

「こうなりたい」が「こうでないといけない」に変わっていく。

それはチーム状況とか自分の立ち位置とか、経済的な問題かもしれないし無意識的に人と比べていたからかもしれません。

それでもこうして環境を替えることにした今、残る繋がりがあったことに感謝しています。頑張りはどこかで多少は報われていたんだなと思います。

クラブのスタッフの皆さんに挨拶に行った時
寂しくなる、ずっと応援してる、いつでも待ってます
と声をかけてもらえて、なんでこんないいひと達なのと思いました。

ひとまず新しい環境で、より社会に対してサッカーで繋がりに行く、街に対して世界に対して繋がりに行こうと思います。


月並みですが、つくばFCという居場所を通して多くの人に出会い触れることで自分自身変化を遂げてきました。その変化を成長と呼べるようにこれからも生きていくのみです。多分その連続が人生です。

改めてありがとうございました。出来ればつくばFCと真剣勝負がしたいです。既存のメンバーがずっといるはずはありませんから、早く登っていきたいと思いますので、関係各位、ステップアップと引退は今少し待ってください。



栗山聖

サポートいただいたお金の使い道 4:love futbol japan への支援金 4:片親家庭支援団体への寄付 2:自分のサッカー人生への投資 最後まで読んでいただきありがとうございます。 よろしくお願いいたします。