不要品
要らなくなれば
捨てられる
太陽が沈むように
雨が降り出すように
それはごく当たり前のこと
情けをかけられ
部屋の片隅に置かれ
見向きもされない
それに比べれば
捨てられたほうが
ましではないだろうか
捨てられたものは
燃えて灰になるか
またどこかで再利用されるか
私はきっと後者なのだろう
またどこかで再利用され
また捨てられて
また再利用
それはまるで
ハムスターの回し車のように
ちから尽きて
朽ち果てるまで続く
だが
それもよいではないか
それでよいではないか
さあ
次はどこへ行こうか
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