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「宝石商のメイド1」を読んだ中二女子の感想

一冊のページ数が多いということもあって、満足感の大きいマンガでした。

エリヤさん格好いい。憧れます。

不思議な魅力があって、人を惹きつける才能を持つ人。

キャラクターとしてはよく見る設定ですが、やっぱり憧れるんですよねぇ・・・。

店主のローシュタインさんも好人物でした。

エリヤさんに「君」と優しく呼びかけるところとか。

同じく宝石関係のマンガの「七つ屋志のぶの宝石匣」と違うところは、コメディーじゃないところですかね。

この本の主人公、エリヤさんが勤めている一風変わった宝石店には終始不思議な空気が流れていました。

それから絵が大分違います。

「七つ屋志のぶの宝石匣」よりも輪郭の線が細い感じがするんですよ。

エリヤさんのレースつきの服も素敵でした。

どちらがいい、という訳ではありませんが、今まで読んだマンガとはやっぱりちょっと違って面白かったです。

さりげなく宝石の知識が入っているところも魅力です。

エリヤさんがお客さんに説明しているだけなので、読者に向かって説明してくれている感じは特にしないのですがその感じがまた面白くて。

ルビーってピジョン・ブラッド以外にも色味によって特別な名前があるって初めて知りました。

赤、とはいえ色々な赤がありますもんね。

とはいえ厳しい選別を乗り越えて「ルビー」になった宝石がまた名前をつけられるのか・・・。

世知辛いような、その特別感がいいような。

そんな感想です。

おじいさんのお客さんが「そうか・・・」みたいな感じで静かに答えているのが余計にほかの人に説明している、という感じになるのかもしれません。

自分がする反応とは大分違うので、その温度差が感じられるんですよね。

店主もエリヤさんもお客さんたちも穏やかで個性豊かでいい人達ですが、このままシリーズが続いていくということもないでしょうし・・・。

今後宝石店「ローシュタイン」にどんなエピソードが生まれるのか。

楽しみです。

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