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【2021年版】今オススメしたい漫画9選

ついに大晦日ですね。
2021年も私の拙noteを読んでいただきまして、ありがとうございました。

今年最後のnoteは、極めてライトに「今こそオススメしたい漫画9選」と題して、漫画が大好きな私にとって「熱い」漫画を新作旧作問わず挙げてみました。興味を持っていただける作品が一つでも含まれていましたら幸いです。

また、僕の一番好きな名シーンをそれぞれ挙げてみました。もし「私もここ好き!」という人がいれば、是非教えてください!!

1.左ききのエレン

凡人だけれども「何者かになりたい」夢があり、不器用ながらも努力を重ねる光一が主人公。その対照的な存在として存在するのが、タイトルでもある天才・エレン。この漫画は、「アート・広告」を舞台に数々の天才と凡人、それぞれの人生を描いていきます。

キャッチコピーは「天才になれなかった全ての人へ」

とにかく「熱い」。そして、名言に溢れている。社会人、特に企業に勤めるビジネスマン(サラリーマンとは呼ばせない)には刺さりまくりまくる漫画です。

現時点で18巻まで出ていて、本当に取り上げたい名言ばかりですが、私が一番好きなのはこれ(愛読家の方には「そこ?!」と言われそう笑)。

(左ききのエレン、第1巻より)

私自身、「何かにならないで死にたくない」という良くわからない思いを持って今日まで生きてきたので、正直最初はこのコマを直視出来ませんでした。

とにかく、社会人には全員読んで欲しいくらいの漫画です。

2.アオアシ(+ショート・ピース)

こちらも既に大人気漫画ですが、アオアシはやっぱり外せない。ちなみに、私はサッカーで2回骨折しているので、このスポーツ自体は嫌いです笑。
(置いてあるボールを蹴ろうとして、空振りして骨折✖️2)

が、これも実は社会人に刺さりまくる漫画。この漫画のテーマは「考える」。つまり、すごい技術や天性のセンスで主人公が活躍する漫画ではなく、「どれだけ日頃から考えてますか」というメッセージが伝わってくる漫画です(最近、とある能力が開花し過ぎて、段々そうじゃなくなってきてますが笑)

そして何より、「組織論」の観点からも勉強になります。他の漫画では中々描かれない「監督の苦悩」が全面に現れていて、とても心を揺さぶられます。

(アオアシ 第11巻より)

内容は触れませんが、伊達ヘッドコーチが「コーチング」と「ティーチング」の狭間で悩みながら、絞り出したこの言葉。涙なしには読めないんです。

また、同じ小林先生の「ショート・ピース」。高校の映画同好会の話ですが、初めて読んだ時は、目が爆発するかと思うくらい泣きました。まだ一巻しか出ていないので、騙されたと思って是非読んでみてください。

3.Capeta

ここで少し昔の漫画が登場します。モーターレースを描いた作品、Capeta。男手一つで育てられ、「全ての欲求を押し殺してきた」平勝平太少年が、カートから始まり、F1へと一歩一歩歩みを進めていく過程を描いた漫画。

まず、彼の「生い立ち」と彼の持つ「特性」が完全にリンクしているなど、とにかく現実的で納得感が半端ないストーリー構成。そして曽田正人先生の迫力満点の画が心を揺さぶってきます。

そして、やっぱりここでも感動するのは「大人の様」。平の能力と努力と想いに、多くのビジネスマンが魅了され、彼のために何十人・何百人という人間が全力を尽くします。

(Capeta 第23巻より)

ここに紹介したコマを見るだけで涙が溢れてくるんです。本当に。こういう大人に、自分はなりたい。少し巻数は多いですが、既に完結していますので、安心して読み始めてください(今回紹介する漫画で、唯一完結している作品)。

4.3月のライオン

先週のnote(リンク付)でも取り上げましたが、こちらも名言に塗れた作品。将棋の漫画なんですが、それだけじゃない。いじめや家庭問題を交えつつ、主人公・桐山零と周囲の人々みんなが成長していく物語。羽海野先生の温かいタッチと台詞の「置き方」がまた胸に刺さります。

この漫画もまた、多くの大人が出てきます。60歳を超え、悩みながらも戦い続けるA級棋士、地元の期待を一身に背負いながらもタイトルが取れずもがく棋士、苦悩する高校生棋士を見守る高校教師、、、彼らの人生観やアドバイスがまた胸に刺さります。

ただ、私のベストシーンは今回は未成年の2人。映画の最後のラストシーンにも使われた、新人王戦決勝。今このnoteを書きながら泣いてます。これはどう載せてもネタバレになるので、載せません。まだ読んでない方、是非6巻まで辿り着いてください。

5.推しの子

ここからは最近の漫画が続きます。まずは「推しの子」。タイトルと絵のタッチから敬遠していましたが、後輩から勧められて手に取ったら「おもろっ!!」と一瞬で6巻まで読み切ってしまいました。

ただ、この漫画どうやっても大事なネタバレが含まれてしまうので、説明できません笑一つだけ言えるのは、「とにかく一巻読んでください」、ということです。これだけ。

6.二月の勝者

こちらは中学受験漫画ですね。最初はドラゴン桜的な感じかと思ったら、とんでもない。中学受験という、ある意味「異様な」世界を真正面から捉えた傑作でした。

私自身が中学受験組だったので、非常に距離感近く読めているというのもありますが、とてもリアルに描いていると思います。そして、この漫画はとにかく「親」に焦点を当てている所がまたいい。

「子供が挫折しながらも頑張る」というありきたりなストーリーではなく、小学生という、まだまだ親離れ・子離れが進んでいない存在が、受験という競争に臨んでいく様は、1歳の子を持つ親としても読み入ってしまいます。

受験という世界に興味がない方も、純粋に漫画として面白いですし、教育について考えるきっかけにもなると思います。オススメです。

名シーンはたくさんありますが、「難しい問題が解ける、という喜びが純粋に嬉しくて勉強している子供たち」の気持ちが詰まったこのページでしょうか。

(二月の教室 第9巻より)

スポーツや音楽と同じように、「勉強を頑張っている子」も是非平等に応援してあげてほしい。そんな気持ちが湧いてくる漫画です。

7.メダリスト

フィギュアスケートを題材にしたお話(ほんとに漫画って、色んな世界を描きますね。。)。目立った成績を残せずに引退した明浦路司と、引っ込み思案で生きてきた結束いのり(小学生)の物語。

キャリアも人脈も無いけれど、その想い・熱意・行動力でいのりを成長に導く司先生が主人公(だと思ってます)。これもまた、「大人」の話なんですよね。でも、ただの根性論じゃない。司先生は必死に「考え」ます。小学生からも学ぼうとし、2人で共に成長を重ねていく姿は眩しく、そして社会人になっても必要なマインドを教えてくれます。

絵がとても肌理細かく、作品としても観てられる漫画です。まだ4巻ですので、気軽にどうぞ。

8.ドラフトキング

野球漫画はこれまで夥しい数の冊数が発行されてきましたが、「まだその観点があったか!!」と膝を打ったのは、ドラフトキング。異常なまでに選手を見る能力に長けている郷原眼力(オーラ)が、他のスカウトが見つけられない隠れた逸材を見つけ、その逸材を軸にしたストーリーがポンポン展開されます。

プロ野球選手の裏側を見るのは、人気番組「戦力外通告」がメインでしたが、この漫画もまた、プロの現実を見せてくれます。圧倒的に競技人口の多いこのスポーツにおいて、成り上がっていくのは大変なんだなあと。。。

「どうせ野球漫画でしょ」という色眼鏡を外して、ちょっと読んでみてくださいよ。

9.Dr.Stone

「え、ここで?!」と言う声が聞こえてきそうですが、はい、最後に紹介する漫画はDr.Stoneです。

内容は「ビャーッと光が飛んで、みんな石になって、復活した超天才主人公・石神千空が、ありえない理系知識で問題解決していく」というとんでもストーリーで、僕はこのジャンプ的設定で食わず嫌いをしていました。

しかし、読み進めていくと、「リーダーシップ論」「組織論」に欠かせない要素満載の、社会人向け漫画となっています。

「どういう言葉を掛けたら、人はモチベートされるのか」「強みを掛け算したら、どれだけ強い組織が生まれるのか」、こういった点をとてもリアルに感じさせてくれる漫画です。

まさか、組織を構成するにあたっての基準である「ダンバー数」までジャンプの漫画に出てくるとは思いませんでした(人間が円滑に維持できる組織の人数は150人と言われており、これをダンバー数と呼ぶ)。

「理科って勉強する意味あるんだね」と子供に感じてもらうためにも意味のある漫画だと思います。

Dr.Stoneでは、「ハイタッチ」のシーンが沢山出てきます。「お前に任せる」という言葉と共に。これだけ気持ちよく任せてもらったら、120%の力を持って成し遂げようと思いますよね。

Dr.Stone 第7巻より)

おわりに

ここまで書いてきて分かりましたが、やっぱり「大人の物語」に心を揺さぶられる歳になったのだなと。昔は「かめはめ波〜〜!!」とかやってましたが、今ドラゴンボールを見ると、ベジータやブルマの気持ちになってしまったり。

僕は子供の頃から本当に本を読まず、漫画にまみれて育ってしまいました。それは僕の後悔ポイントではあるのですが、でも漫画からも沢山のことを学んできました。2022年のどこかで、「私の人生を変えた漫画○選」もお届けしたいと思います。

2021年のnote投稿はこちらが最後になります。来年もどうぞよろしくお願いします。皆さま、良いお年をお迎えください。

細田 薫

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