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「空飛ぶクルマ」の海難捜索はグリーンレーザーを活用

オスプレイの海難遭難

先週オスプレイが事故で海難遭難しました。報道によれば、レーダーで機影が消えてから全く音信が取れず、乗員7名が行方不明とのことです。ご存じのように電波は物理的に海中を透過しませんので、無線設備が一切使用が不能になります。したがって、航空機や船舶からの目視による極めてローテクな方法で捜索が行われています。アメリカ海軍の最新無線設備を搭載しているオスプレイでこのような状況です。

墜落オスプレイの捜索状況

大阪・関西万博の空飛ぶクルマが遭難したら?

大阪・関西万博の一番の目玉である「空飛ぶクルマ&タクシー」が2025年に運航される計画です。安全性を優先して航路はなるべく海岸線を多く飛ぶことが決まっているようで、例えば関西空港から万博会場への航路が検討されているようです。多くの空飛ぶクルマが運航されるので、数が増えれば必然的に事故の発生する確率が増えます。もし事故で海上に不時着した場合、どのような捜索をするのでしょうか?
現状では、今回のオスプレイで行っている目視による捜索しか有効な手段がないことがわかります。海中を透過する音波センサーが投入されたというニュースもありますが、音波では広域での位置特定が難しく、特に人と魚を区別することなどは不可能に近いと思われます。したがって、現状のローテクな目視の捜索では、多くの外国から来られる方や国民の人命救助が危ぶまれます。

グリーンレーザー捜索システムを提案

NPO法人光探索協会では、グリーンレーザー搭載航空機およびドローンを用いた捜索システムを提案しています。グリーンレーザーは海中を数m透過することが物理的に可能です。空飛ぶクルマおよび乗員が着用するライフジャケットに再帰性反射QRコードを装着することを提案しています。

グリーンレーザー搭載航空機およびドローン捜索システム

近年、河川の川底などの水中の地形をグリーンレーザー搭載航空機やドローンで計測することが実際に行われています。レーザーをジュウタン的に照射して反射強度をマッピングすると川底の地形が精密に計測することが可能です。また、再帰性反射材は高速道路の看板に使われているもので、光が入射した方向に正確にレーザー光を反射します。したがって、空飛ぶクルマやライフジャケットに再帰性反射を装着しておけば、海中を透過して捜索することが可能になります。尚、再帰性反射QRコードにしているのは、反射強度の強い場所を発見後、個別識別を可能にするためです。本システムは航空機からレーザーをジュウタン的に照射して、反射強度をマッピングすればいいので自動的に捜索ができます。現状のローテクな目視による捜索に比べ、時間も効率も大幅に改善され、迅速な人命救助が可能になります。

再帰性反射QRコードによる登録システム

さらに、「空飛ぶクルマ&タクシー」は、海だけでなく山岳に不時着することも想定されます。その時にも備えて、ライフジャケットや山岳用品に再帰性反射QRコードを装着することを推奨します。
以上、現状の極めてローテクな目視による捜索を改めて、ハイテクなレーザー捜索システムを導入して、「空飛ぶクルマ」を成功させましょう。


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