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リハ塾~臨床note 脳卒中特化note〜

Physio365火曜日ライターの松井です。

今日は約3万字にてまとめた脳卒中に関するnoteをどうぞ!

難しいイメージの強い脳血管障害。
そんな脳血管障害についてとことんまとめたnoteになっています。

このnoteを読めば以下のことが分かるように構成しています。

・急性期のリスク管理について理解できる
・運動麻痺に対する評価、アプローチが理解できる
・感覚障害に対する評価、アプローチが理解できる
・脳画像から情報を適切に読み取ることができる
・予後予測の立て方が分かる

脳卒中についての疑問をこれでもかというほど詰め込んでいます。
このnoteを読めばそれらが解決できるように構成されています。

脳機能の基本的な部分から運動との関連、実際のリハビリ展開まで一連の流れを網羅しています。

以下、目次

・脳卒中の捉え方
・感覚と身体運動の関連
・歩行機能の考え方
・CPGの特性
・脳損傷後の機能回復メカニズム
・運動麻痺の回復ステージ
・機能回復への影響因子
・脳画像読解のポイント
・急性期のリスク管理と対応
・痙縮の捉え方とアプローチ
・半球間抑制に対してのセラピストの関わり
・知覚循環とセラピストの関わり方


脳卒中の捉え方

まず、大まかに脳卒中というものを大まかに全体像を捉えましょう。

脳卒中にどんなイメージを持っていますか?

・身体半身に麻痺がある
・感覚障害がある
・痺れや痛みがある
・言語障害や嚥下障害がある
…etc

今まで普通にできていた動作が脳損傷による影響で、運動に障害が出現するというのがざっくりとしたイメージだと思います。

脳の回復を考えつつ、神経ネットワークの再編成、運動学習を促していくことがセラピストにとって求められること。
そのために、膨大な脳に関する知識を一から覚えようとすると何からを手をつけていいやら分かりませんよね。

まずは、私が考える脳卒中の捉え方で全体像や流れをつかんでください。

<脳卒中の捉え方>
・運動器として考える
・健側機能の状態
・中枢神経系の可塑性の促通


運動器として捉える

脳卒中なのに運動器なの?と思うかもしれませんが、脳には直接アプローチできず、直接アプローチするのは筋骨格系の運動器です。

神経経路や神経の可塑性を促通することで脳への変化を期待してアプローチはするかもしれませんが、実際に私たちがアプローチするのは筋骨格系。

つまり、脳機能以前に関節や筋肉の形状や特性を理解しておかないといけないということになります。

普段、運動器疾患は担当しないから運動器について勉強はしなくてもいい、ということは絶対になく、脳についても運動器についても人を診る以上は必ず学んでおくべきです。

健側機能の状態

麻痺側を診ることはもちろん必要。
ですが、健側機能が過剰に働いてしまうことによる弊害もあることを知っておきましょう。

半球間抑制というものがあるため、健側が過剰に働くと麻痺側機能を抑制してしまいます。

さらに、健側を過剰に使用すると、その反面、麻痺側をあまり使わなくなることで脳自体は回復が認められていても、運動を出力する筋肉や関節の機能が低下してしまうことが予測されます。

かと言って、健側は全く使わせず麻痺側だけ使わせるというのもその方にとって過剰なストレスにもなってしまますので、健側と麻痺側バランス良く使用するように進めていくことが求められます。

中枢神経系の可塑性の促通

残存した脳には脳損傷によって失われた機能を補うための適応する機能がある。
これを神経可塑性と呼びます。

言い換えると、神経回路を再構築して新たなネットワークを構築してくれる機能です。

セラピストの関わり方次第でこの新たなネットワークを良い方向にも悪い方向にも導いてしまいます。
如何に神経可塑性を引き出すかでその後の回復過程に変化が出てくるのです。

神経可塑性のメカニズムはもちろん、どのようにアプローチすることが効果的なのかを理解しておくべきです。


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