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色あつめ散歩〜緑色編〜

『渋い丸型看板』

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前職は電車で通勤していた。職場には家を出て約30分弱で到着する。けど私は朝が苦手なのでいつもぎりぎりの到着。もっと余裕を持って出勤したい…と思いながらも結局いつも小走り気味で職場に着く。

なんでいつもこんな起きれないんだ。と考えた時…結論、寝る時間をもっと早めれば良いという話なんだけど、私にとって体内時計のリセットは大ごとすぎる。全然響かず、やらないのが目に見えているので、もっと違う角度からいつもより早めに起きる工夫を見つけなければならない。

思い返すと駅から職場への道はいつも急いでいるのでちゃんと建物を見ていなかった。それどころではない!という気持ちだった。これだ。

「今まで急いでた道をゆっくり歩こう〜ときめく場所10個見つけるまで出勤できま10(テン)〜」という企画モノにしてみた。3回くらいしか続かないだろうな…なんて事を思いつつもやらないよりやってみたほうがいい。

数日後、いつもより1時間早く起きて仕事ではなく撮影するモチベーションで家を出た。散歩のように歩いてみたらこれがびっくり。

かわいいオレンジの洋瓦に駅前の路地のレトロな個人商店たち。やっていないと思っていた定食屋からお味噌汁のにおいがして準備中の看板が立て掛けられていた。ときめいた。思いつく道をすべて行ってみようと思ったが、これは分けた方がいいと思った。時間も足りないしもったいない気がする。早起き企画が3回が6回に増えた瞬間だった。

『旅先の幾何学階段』

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旅先。チェックインをしたらキャリーケースの中の化粧水や次の日着る服を所定の位置にスタンバイさせ、一息つき、少ししたら周辺散歩の時間。カメラを首から下げてフロントへ。受付の方に周辺のおすすめを聞き、案内マップを持ってホテルを出る。

とても静かな港町で、地元の方がちらほら歩いているだけで、私以外の観光客はいない。けど寂しい感じではなく、時間がゆっくりな感じでとても心地いい。なんかラッキーなタイミングだなあ〜なんて思っていたら見つけたお店の脇にあった階段。こういう柄が描かれた階段が最近好きで、普段の都内を散歩する時もきょろきょろと探している。

お目当ての純喫茶は閉まっていたけど、まあのんびり歩くか〜と珍しく何も考えずに1時間ほど散歩を楽しんだ。

『その時はまた。』

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山梨の駅前商店街を歩いていた時。この日は恋人の故郷である甲府に付いていく事になり、最終日に行きたかった商店街をいくつか巡った。

奥に入るとスナックが多く、カラフルで味のある看板が並んでいる。テンションあがる。恋人は何にそんなに興奮しているのかわからない、と一言。私と真逆のテンションだが、文句のひとつも言わず私が行きたい場所に付いてきてくれる。

どんどん進む。方向なんてものはわからん。行きたい場所、気になる看板が見えたらそこに行くのだ。本当にわからなかったらGoogleマップをひらけばいいし、地元民の恋人もいる。安全だとわかってる状態で道に迷いたい。「あれ?ここ通ったよね?」「もう、さっきこの道に出るって言ったでしょ。ひかるちゃん全然聞いてないんだもん」「ああ、ごめんごめん。でも2回通ってもいい道だね。」困らせながらも私は楽しい。ありがとう。

小さい路地にあるスナックの看板も帰ってこいよ、なんて言ってくれてる。また迷って戻ってくるかもしれません。その時はまた。

『タイルと緑の融合』

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なんの帰りか忘れてしまったが、おそらく駒沢公園にピクニックに行った時に見つけたお店だと思う。緑のタイル(看板部分も小さい正方形の緑色タイル)がたくさん使われているお店のある通りは大学もあり、車通りも結構激しい場所。通りの沿って大きな木が植えられている。大学までの道って感じ(?)

近くにはアンティークの食器などが売っている雑貨屋さんもあった。外から店内を覗くと、棚には昭和レトロなコップが何個も並んでいた。かわいい。

麦茶なんか入れたら最高だろうなあ。チューリップにひまわりの絵柄。中原淳一の世界じゃん…もうときめきしかない。けれどこの日、お店は定休日だった。窓からは他にも素敵なガラスの食器が見えるし、現金も持ってるのに、なぜ…。なんというおあずけ状態。

また公園へ散歩に行った時に覗いてみよう。

『棒タイル』

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最近このタイプのタイルを「棒タイル」と呼んで集めている。棒タイルはどこを散歩しても高い確率で見つかるので収集ハードルも低く、集めていて楽しい。色も様々。

この棒タイルは緑のグラデーションになっている。一見地味に見えるが、他の棒タイルたちと並んでる姿はめっちゃかわいい。

赤や青もいいけど、自然に近い色味で建物としても素朴な雰囲気だったり風景と一体になっていたり、淡めな緑タイルの存在を侮ってはいけない。


〜ほかの色たち〜




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