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氷川神術整体『基礎知識』


言葉が難しいとは思いますが、
中々置き換える言葉が無いので、
敢えて神道用語を使った解説をします…

①和霊と幸霊の拮抗で現れるのが奇霊の力。
それが瑞であります。

その影響力は、禍霊に拡散と中和を促すため、
荒霊の状態を治め癒す効果が得られます。

そこから、もうひと頑張りして…

②和霊と幸霊と奇霊の拮抗で現れるのが直霊の力。それが厳であります。

その影響力は、禍霊に統一と浄化を促すため、
荒霊の状態を素に直す効果が得られます。

巷の知識では、理解し得ないので捕捉しますと

和霊・幸霊・奇霊の本質は、
受動・能動・中和であります。荒霊は肉体。

※直霊と禍霊については、古事記を御参照下さい。

さて、
①と②は似て非なるもの。横と縦の関係なので、
結果が似ているようでも本質は真逆であります。

①の「治の効果」の成り行きは、
健康を取り繕うことができるものの、
末は麻痺に至るものであります。

逆に②の「直の効果」の成り行きは、
健全に近付いて行くことで、
末は覚醒に至るものであります。

これは、カイロプラクティック的な見方でも
①の結果と②の結果を見分けることができます。

①は、骨格が開き②は、骨格が締まるので、
その違いは、本当に触診ができる人であれば
一目瞭然であります。

アドラー心理学的な補足も加えると…

①の瑞は、感情の延長線上にある力のため、
その思考は原因論に陥り易くなります。

②の厳は、意識の延長線上にある力のため、
その思考は目的論に至り易くなります。

残念なことに現代では補整機能でしかない
①の方向性が神秘的で尊いものとして好まれ、
古代では至誠の神理であった②の方向性が
時代遅れの迷信として忌み嫌われる始末。

それは、①の方向性に伴う
麻薬的中毒性のなせる業。
あくまでも一時的な対処法という位置付けに止め、早々に②の方向性に切り替えなければ、
次第に様々な能力の低下が生じ、
尻すぼみな人生が待ち受けるのは必定。

志なき者は、
それが自然の摂理だと受け入れているようですが、志ある者には、絶望的な展開でしかありません。

経験上、原因不明の難病や後遺症も
①の補整機能の限界で、
機能低下が表面化してしまった状態のケースが
殆どであります。

体中のダメージは、
全て内臓が肩代わりする雛型の仕組み。
骨格間でも、この雛型の仕組みは存在します。

ここで言うダメージとは、禍事罪穢のことで、

言い換えると、

曲がった心根に伴う姿勢や動作による負担が
内臓に変換されて積もったものと、
体に異物と判断される汚れが
乳糜槽に集まった状態のことであります。

この状態を、
結果的に骨格の全体的な拡張という形で
器の中に納めるのが①の方向性で、

②の方向性は、ダメージである禍事罪穢を
清浄化させることで、結果的に骨格を締め、
正常化させるものであります。

事実、内臓にはダメージを肩代わりする
裏の機能の他に、肩代わりしたダメージを自浄する
奥の機能があります。

その自浄機能は、雛型の仕組みで変換された
積や汚れの場所に厳を注ぐことで発動します。

まさにリアル経絡秘孔とも言える、
この奥の機能を活用する部分が
氷川神術整体の中核を担う禊技であります。



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