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『体幹と体軸は別物』

体幹は乾いた紙粘土の人形状態で、
本当の体軸は針金を差し込んだ油粘土の人形状態。


機能的には「竹トンボ」と「でんでん太鼓」の違いであります。


動きに遊びがないのと遊びがあるのとでは、
生まれる力の質や力の生まれるタイミングが異なるわけです。


これは、用途により向き不向きがあるので、どちらも必要ではありますが、用途に応じて瞬時に切り換えるのが正解です。



何故ならば、体幹を司るのは背中であり、
そのコツは力の入れ方にありますが、
本当の体軸を司るのは肚であり、
そのコツは力の抜き方にあるから。
そして、その使い分けに必要なニュートラル状態は、含胸抜背であります。


最近、
体幹を鍛えることが流行っているようですが、
まず、軸は1本ではありません。
力みによって生じる軸は3本であります。
しかし、そこに正中線はありません。
脱力によって生じる別の3本軸の中央が
正中線であります。
これが竹馬の道理で
竹馬が2軸という見解は誤認であります。
そういう違いが解かっていれば体幹と体軸を同列に扱うことはできないはずです。


腰は切るのか回すのか?
力は出すのか入れるのか?
そういう質を見極めるのが大事なことです。




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