事業をつくる、怖さと弱さ。

自分にとって、自分は自分でしかない。譲れないもの、曲がれないこと、得意なこと、嫌いなこと。事業を創ることで明らかになっていくことがとっても怖い。

私の場合は、起業、フリーランス軽く経験しているけど、今みたいに組織で事業を創ることはまたかなり違う。そしてそれがどうしても、好きになれないみたい。

起業やフリーランスだと、自分の出来ることややりたいこと(やりたくないこと以外)から事業は発想されるけど、企業で取り組む新規事業は、既存事業のリソースやアセットを上手く使いながらある程度、市場含めて範囲が決められているもの。

自分自身がこだわり抜いたところで、そんなこだわりは全て無効になる。成果が出ていなければ。会社としては当たり前のこと。

自分の個性は押しつぶされるし、事業を創る人間なんて会社で社長含めても数人しかいないから、周りと話しなんて合うわけない。

見てる視点が、使う頭が、何もかも違うから。マーケティングやセールスが出来れば一応立ち上がるし、0→1は出来るかもしれない。

でも、そこで考える。「自分がこの事業に関わる意味付けをどうやってしよう?」と。自分らしさを出すにはどうしたら良いんだって。

そして無力な自分に気付く。時間の無駄なんじゃないかとも思う。自己資金でやるより投資が出来て、失敗しようがお給料が貰える素晴らしい環境であるのにも関わらず、それでも自分のやりたい事業でないことに気付くと、逃げ出したくなる。

仮面をかぶって、取り繕いながら毎日を過ごしているのは、やっぱり辛いと気付く。そこが自分の弱さだとも、また気付く。

じゃあ、何がやりたいのか?自分の生きるミッションは何なのか?その問いに対する答えはずっと保留にしている。自分に対して、焦りと悔しさとコンプレックスが湧き出てくる。

それでも目の前の事業を成功させなければいけないし、会社に頼れる人は居ない。相談に乗ってくれる諸先輩方は居ても、実行するのは自分しか居ない。

それなのに、もし明日いきなり会社に行かなくなったとしても何だかんだ言って会社は回るもの。自分らしく生きるって何だろう。

毎日問いかけながら、そして探しながら、もう少し頑張ろうって自分で自分を追い込んで、今日も事業に向き合っていく。