給与所得控除について思うこと

最近、政府がサラリーマン増税を行うとかなんとかニュースで見ますが、その中で登場する、

「サラリーマンの給与所得控除(額面の3割程度)は高すぎる」

という論調について皆様はどう思いますか?

実際にサラリーマンが仕事のために使うお金は額面の3%程度がいいところ、ということが政府内で言われています。

このことが、事業者に比べて優遇されすぎだと指摘されているようですが、個人事業者の場合、家賃・通信費・パソコン・車などを事業用とプライベート用で折半することができます。さらに、出張名目で観光旅行したり、接待名目で高いものを食べたりしてもそれらを全額経費で落とすようなグレーなことをしている個人事業者も多数います。

そう考えると、サラリーマンの給与所得控除が高すぎるということは決してないと思います。

仮に、家賃(10万/月)、通信費(1万/月)、パソコン(20万/5年)、車(100万/5年)、スーツ(4万/年)として折半を半分としてもこれだけで80万/年は余裕で超えます。個人事業主なら家賃全額経費にするのも珍しくありません。しかも法人化すれば給与受け取り時に同じように給与所得控除を受けられます。

さらにサラリーマンは個人事業者のようにグレーゾーンの経費計上ができませんし、全体的に税制優遇を受けづらいことを考えると今の給与所得控除額は妥当な額なんじゃないかと感じます。

少しづつ、給与所得控除の上限が下げられていることについては高給取りの税金を上げていると思えば税本来の機能を発揮していると思えなくもないので仕方ない気も・・・(残念ですが)。

これからもどんどん増税が予想される日本ですが、どうなることやら。(個人的には金融所得課税を累進課税にするべきだと思うんですが、これいかに)

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