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doとbe、左脳と右脳、父性と母性

佐渡島庸平さん、石川善樹さん、羽賀翔一さんの共著「感情は、すぐに脳をジャックする」

前世は悟りを開いた仏僧らしい2拠点の佐渡島さんと、DIE with ZEROを目指すwell-beingの石川さんと、君たちはどう生きるかの漫画家である羽賀さんによる鼎談本。

前半は感情について佐渡島さんが一人称で解説してくれていて、後半は三人の皆さんによる鼎談という構成です。

感情は常に存在するのに、きちんとそれに向き合って考えることは少ないもの。

「感情を知ることは、自分を知ること。」
「感情は、すぐに脳を乗っ取る。」
「感情を知っていると、人は幸福になれる。」

佐渡島さんのVoicyでの振り返りは、必ず事実→感情→気づきという流れになっていて、きちんと感情と向き合って一日を終えていらっしゃいます。

1.自分の感情を客観視するために、周囲からフィードバックしてもらう

2.自分の行動や心境を振り返ることで、感情の解像度を高める

石川さんも同じように、
「どんなに小さくてもいいから、必ず何かひとつ発見をして、1日を終えることを心がけるようになった。」
とおっしゃっています。

誰かにシェアしながら、自分だけのものにせずきちんと見つめて受け入れて、それを手放す。だから積み上がっていながらも切り替えられるんですかね。特にネガティブな感情はなかなか受け入れにくいし、手放せないですよね。

「特定の感情を否定しないことと、感情に善悪や優劣をつけないこと。」

「あらゆる感情は、自分の行動や意思決定に影響していると、まずは受け入れること。」

「感情を、簡単に他者に渡してしまわないほうがよい。」

EQ、こころの知能指数についても書かれており、

「高い人は自分の能力をうまく発揮できる心の使い方を自覚している分だけ、人生における満足度や効率が高い。」

妹尾 武治さんのに未来は決まっており、自分の意志など存在しない。 心理学的決定論」でも、幸せは自分の脳が決めると書かれています。

そして、佐渡島さんの「観察力の鍛え方」でも書かれていたように、

1.あいまいさを受け入れること
2.「すること」と「いること」
3.今に集中すること
4.目的を手放すこと

感情に対しても同じように向き合うということですよね。

「どんな感情もまずは受け入れ、長くとらわれ過ぎないよう、できるだけテンポよく手放していく。」

「一つ一つの感情に良いも悪いもなく、それぞれ役割があるだけなのだと高い解像度で感情を観察できるようになる。」

「すべての感情には意味と価値があり、持ってはいけない感情などない。」

「感情とは点ではなく、いくつもの感情がつながっている波である。」

線ではなく波と表現されているところがとても情緒的です。消費行動の変化についても言及されており、

「感情という、移ろいやすく、目に見える形で残すのが難しいものに対して価値を見出し、お金を使うようになってきた。」

確かにこれもすごく感じることで、ナラティブもそうですが、物語と自分が重なるところ、参加性を持ったときに心が揺さぶられ、価格ではない価値として消費することが増えた気がします。「感情消費」という時代になったんでしょうね。

それ以外にも鼎談から、沢山の新たな気づきが得られます。

「では」派と「とは」派の人の違い

「人間という生身の箱を整える。」

「会社を辞める不安より、自分の人生をコントロールできなくなることの方が不安。」

「感謝は伝えるものではなく伝わるもの」

観察力の鍛え方でも触れられていますが、やはりdoではなくbeであること。well-beingの大切さ。左脳と右脳、理性と感性、父性と母性が永遠のテーマですね。

佐渡島さん石川さんも参加されている、諸藤さんの雲孫財団でも、その活動は何百年も先を見据えつつ、今ここにあることに集中していらっしゃいますよね。

最後に幸せの模索についてもこう書かれています。

「とにかく一緒に"いる"を続けていると、自然と"する""なる"が生まれる。幸せとは"する"を手放した状態なのではないか。」

これも佐渡島さんにとっては、問い→仮説→観察の現時点での答えなのかもしれませんね。

私もプルチックの感情の輪を早速待ち受けにしてみました。これからは感情リテラシーを高めて、生きていく上での様々なぐちゃぐちゃした感情を受け入れながら手放していきたいと思います。

#佐渡島庸平
#石川善樹
#羽賀翔一
#感情はすぐに脳をジャックする

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