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エゴサがやめられない女

ついに、noteに手を出してしまった。パソコンで自分のことを表現するのなんて実に3年ぶりだ。まあそんなことはどうでもよい。

タイトル通り、私は自分のエゴサーチをよくしてしまう。別に著名人でも学生時代大きな功績を残したわけでもないから、普通の検索やTwitter(もはやこの表現古いか?)で引っかかることはまずないし実証済みだ。

ではどのようにエゴサをしているのか。答えは簡単。特定だ。(普通に気持ち悪すぎるので、もはや読むのをやめたほうがいい)

過去のエゴサ

私は昔から人からどう思われているのか気になり、中学生時代も友達を利用し自分のことをどう思っているか聞きだすというスパイ作戦のようなことをしていた。大抵の子は、裏があると考えたのか私のことが好きだったのか当たり障りない答えをくれたが、中には「普通に嫌い」という答えをくれる子もいた。よく考えたら、駒にされてた子の本音かもしれないよね…。別に全員と仲良くなるのなんて無理な話だ。それでも当時の私はだいぶ傷ついた挙句ちょっぴり学校に行けなくなった。一瞬の不登校期間に関しては他の事柄も絡んでいる。

とまあ、昔から面倒くさい性格をしている。その後なんやかんや受験を乗り越えスマホを手に入れたことと、特有のカースト感に飲み込まれたことが重なり、高校時代を思い出すと毎日人間関係のことでげろを吐きそうになっていた気がする。

「○○のTwitter、クラスの子の悪口めっちゃ書いてるっけよ」

何気ないカースト上位の子の発言。みんながやっているからという理由で始めたTwitterだったが、まさかそのような使い方をしている人がいるとは思わなかった。Twitterなんてファボしてハッシュタグで第一印象をこたえるだとか、ゲームのアプデ情報をもらうだとかそんなものにしか使っていなかった私は衝撃を受けた。同時に、興味本位でどのようなことが書かれているのか気になり、検索してみることにした。陽キャではないため、当たり前のように盗み聞きした子の名前を入力していく。

「全く宿題終んないんだけど~」
「ライン返ってこないし。こういうときだけ無視すんのまじうぜー」
「はやくいなくなってほしー」

衝撃だった。鍵もかけず詳細欄には学校名と学年、クラスが書いてあり一発で個人が特定できる。そんなアカウントでつらつらと悪口が書かれている。一応ターゲットにされている子の名前は伏せられているが、クラスの雰囲気でなんとなく誰のことかがわかる。この状況を受け、私は怖くなった。自分のことを誰かが書いているのではないかと。

結局高校三年間はそのような陰口をTwitterで言われることもなく(発見できなかっただけかもしれないが)幕を閉じた。(平和おち)

問題は大学生になってからだ。文章からにじみ出ていると思うが、私は陰キャだ。グループワークで一回一緒になった人にもすれ違いざま挨拶をすることもできないし、お化粧ばっちりウェイみたいな人たちとは無縁だ。サークルにも入っていない。こそこそと歩き、踊り場で彼女たちと鉢合わせたらスマホを見る…はぁまじで陰キャ。ただ、関わりすらなかったことと、周囲の子がポジティブの塊のような子ばかりだったため大学2年生辺りまではエゴサを全くせず過ごしていた。

そんなある日、単位の関係で一人で授業に出る機会があり、前のほうの席にボッチで座っていた。すると、後ろから

「あの人頭、縄みたいじゃない」
「聞こえてるからやめなよ」

という声。周りに女子はいないし、きょうのわたしの髪形は編み込みローポニー…。おしゃれに疎いため、ぎっちぎちに縛り上げた後頭部…。私の事か!この瞬間、また私のエゴサ魂に炎が宿った。Twitterの検索欄に並ぶのは

「(講義の名前)_縄」
「前の席_縄」

縄。なんだ、縄って。編み込み、みつあみしてる人に謝れ!と思ったが、陰キャなので言えず一人悲しんだ。この日以降当時の髪形にはしていない。Twitterでこの話題が引っかかることはなかったが、より他人の声に敏感になり、ことあるごとに検索したし、何なら画像検索までした。ここまでくると病気である。

最近のエゴサ

そして病気のまま卒業した私は、もともとの性格もあり徐々に友達と疎遠になっていった。たまに電話で連絡を取る友達がおり、その子に会社の話や彼氏との悩み相談をしていた。私は、しゃべることが大好き+言われないとその行為が迷惑だと気づけないやべー女(ASDの傾向あんのかな)なこともあり、3時間程度私が一方的にしゃべってすっきり自家発電通話になることがしばしばあった。

ある日の電話で、

「最近ブログ始めたんだよね、この前行った○○の事とかまとめてみたんだ。無名だけど、新着順に見てる人がいるのか意外と足跡つくの」
「へ~そうなんだ」

一瞬で心がざわざわし始めた。もしもブログという長い文章が書ける場所に、大量の悪口を書かれていたらどうしよう、と。居ても立っても居られなくなり、ブログサイトにとんで検索欄に旅行先の名前を入れる。有名な観光地についてまとめている人は多く、なかなか彼女だと分かるものはない。だがここで引き下がるにはいかないと、謎の対抗心を燃やした私はブログ記事の日付に注目する。旅行に行った日よりも前の日を全て弾くためだ。そうして10分程度格闘していると、該当する記事を見つけた。今までゲームで使っていたのとは違うニックネームだったが、他の関連記事のタイトルも彼女の旅行先や時期と被るためほぼ確定。猫のイラストが描かれたプロフィール写真をそっとクリックした。

そこには、旅行記のほかに日常をまとめた記事があった。怖かったが、わざわざ特定までしたので上から順に見ていく。10年ほど疎遠だったため、旅先のいろんな写真や仕事の話、家族の話が書かれた記事を見るのは面白く元気にやっていたんだな~と勝手に安心した。読み進めていくうちに時系列が現在に近くなっていく。ドキドキしながら読んでいくと「よく電話する疎遠の友達が~」というワードが目に入る。絶対私の事だよな、しかもわざわざ書くって悪口だよな。そう思ったが目が離せない。スクロールしていくと

「毎回会社の愚痴ばっかで疲れる。自分がされたら嫌じゃないのかな~時間の無駄」

伏線回収。やはり私の長話は嫌われていたようだ。毎回上の空になることもなく話を聞いてくれていたから、優しく受け止めてくれていると思っていたが勝手な理想を押し付けていただけだった。それなのに涙が止まらなかった。自分が空気が読めないこともだが、そう思われていたのが悲しかった。電話が嫌なら出ないなり、疲れたなり言ってくれればいいのに。たまにそっちからもかけてきてたじゃん、楽しいからかけてきてると思ってたよ。余計な期待させないでとメンヘラ気分だ。

落ち込んでいるところを通りがかった彼氏に「いやー、特定したら悪口書かれてたわ。鬱になった」と伝えると「多分、そういうところだよ」と返された。彼氏は私が「鬱だから」という単語を使うのを嫌っている。甘えだと思われてるのかな、この認識が間違いだな多分。というか、常識的に考えてエゴサしてる部分を指摘されてる可能性のほう高いよね。

今回のことは最近の出来事で色濃く覚えているから取り上げたが、他にも

「彼氏いるんだから彼氏に愚痴言えよ」
「毎回けんかになるとこっちが悪いことにされる」

↑エゴサした結果だ。発見しては悲しい思いをしているのにエゴサがやめられない。職場の人のアカウントを特定し、どう思われているかも知ってしまった。(珍しく褒めだった)自分に対する評価が気になるし、おかげさまで失敗をするのが怖い。重要業務が嫌すぎて家で毎日泣いていたこともある。この話を誰かにしないと苦しくて、話をして、書かれたんじゃないかと不安になってエゴサする。SNS向いてないね!こういう思いしてる人いたら、一緒にお話ししたい。

うーん、推しを摂取するしかないね。(突然のオタク)

以上、一般人だけどエゴサがやめられない女でした。


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