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尼崎JR脱線事故の生存者

わたしの占い鑑定クライアントのほとんどが、紹介によるものですが、先週は突然、ネットで検索したという飛び込み客がお見えになりました。会計事務所を営む数え歳94歳の男性ですが、ビジネススーツにネクタイを結び、背筋もシャンと伸びたダンディなお年寄りです。

今日もまた事務所の人事の件で再訪されました。爆弾発言が飛び出したのは鑑定を終えて、雑談をしているときでした。

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「実はわたし、JRの尼崎脱線事故で死に損なったんです」

「エッ!」と一瞬、言葉を失いました。

死者107人、負傷者562人を数えた、鉄道事故で歴史に残る大惨事を引き起こした「尼崎JR脱線事故」は、今を去る16年前の2005年4月25日に、塚口・尼崎駅間で発生したアクシデントで、記憶が消え去ることはありません。

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7両編成の3両目に夫人と一緒に乗っていた男性は、列車が激突すると同時に気を失い、夫人は即死。男性はろっ骨を7本も折る大けがで、3か月の入院を強いられたそうです。文字通り「九死に一生を得た」奇跡のひとでした。

改めて四柱推命で男性の命式を確認しましたが、危ない目にあっても救いの手が差し伸べられる、神殺(特殊星)の持ち主でした。

現在は毎週日曜日にゴルフを楽しむ壮健さを誇っておられます。エイジシュートも30回を超えたそうで、所属する名門クラブでは、「うちのクラブには妖怪がいる」と、噂が広がっているようです。

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昭和3年生まれで、「激動の昭和」の生き証人とも呼べる人ですが、問わず語りに耳にした前半生は、占い師としての好奇心よりも、伝記作家として血が騒ぎました。


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