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ダッチロールを続ける内閣支持率

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コロナと五輪対策で迷走する菅内閣の支持率が、危険水域の30%に下落したとの報道を目にして、ある漢字が頭に浮かびました。庁の旧字です。

「役所」「官庁」は、国家の意志を決定し、それを国民に表示する権能を与えれらた国家機関(広辞苑)ですが、それらの権限を持つ官公庁の建物が「庁舎」です。

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現存する都道府県庁舎のなかで、もっとも古いのが1926年(大正15・昭和元年)に竣工した、大阪府の大手前庁舎本館です。関東大震災から3年後のことですが、大正ロマンをかもし出す、レトロな建造物は歴史的価値が高く、映画のロケなどでも使用されています。

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なかでも1989年9月に封切られたハリウッド映画、「ブラックレイン」は庁舎内で撮影されましたが、マイケル・ダグラスと故高倉健の共演が話題になりましたね。

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大阪府庁はコロナ対策に腐心する吉村知事の記者会見で、毎日のようにテレビに登場しますが、庁舎玄関には右横書きで「大阪府庁」と書かれています。庁の旧字はパソコンでは転換不能です。

庁は民意を聞く家屋

漢字/漢和/語源辞典:OK辞典を引用して、庁の旧字を解説します。

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この漢字は会意兼形成文字で、屋根の象形と上にまじないの印、十をつけた目の象形と心臓の象形(まっすぐな心でよく聞く)の意味から、政務を聴く家屋を意味し、そこから役所を意味する「庁」という漢字が成立した。

行政府の長である内閣総理大臣はもとより、霞が関のキャリア官僚や、都道府県の首長、ノンキャリアの公務員の一人ひとりに、噛みしめていただきたい漢字です。


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