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読書感想文 Vol.1 太宰 治著 「人間失格」を読んで            いいアウトプットは沢山のインプットから

この歳になって全く読んだことがないか、或いは内容をすっかり忘れてしまった、いわゆる名著がたくさんあることに気が付きました。手始めに青空文庫から「太宰 治 人間失格」をDLし、メモ帳を用意して読み始めました。
プロの小説家の作品を読むことで、少しでも読みやすく、自分らしい表現ができるようになればと読書感想文も書くことにしました。メモ帳は感想文に、良かったところや重要な箇所などを記録するためです。NOTERの方が教えてくれた方法です。

 本題に入ります。
太宰 治著 「人間失格」を読んで
この小説の主人公「葉三」は、子供のころから一般社会に馴染めない、また、馴染もうとしない性格であった。
その理由は社会全般に対する恐怖心によるものであったが、学校生活や家庭という社会生活を送るうえでは、恐怖心に打ち勝つために何らかの武器が必要であり、彼はその武器として道化師を演じることを選んだ。

この道化師役が、先生やクラスメイト人気があり、自分の弱さを隠す手段として十分な効果があった。
しかし、ある日道化師役を演じている時に、それが受け狙いのための演技であったことが同級生の「竹一」だけに「ばれて」しまう。他の友人たちにはわからなかったが、この時の「葉三」のうろたえかたは激しく、
このことが後々まで「葉三」の生き方に影響を与えることになってしまう。

小説は優れた表現力と観察力を用いて、読者をまるでその場にいるかのような感覚に陥らせる必要がある。
おこがましいようだが、やはり太宰は秀逸である。表現は的確で無駄がない、ともかく次の展開が待ち遠しくなる。そんなこと感じた小説でした。

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