見出し画像

昼間のナマズ釣り


【捕食】 

  ナマズは、きわめて獰猛な魚です。もともと生態系のトップに君臨しており、天敵もほとんどいません。そのため、警戒心もそれほど強くないので、ルアーでも釣りやすい魚です。静かに近寄れば、かなり近くまで接近できます。ナマズは、目が悪いので、それほど捕食が正確ではありません。そのため、バラすことも多い魚です。上手く口の前にルアーを持っていかないと、なかなか釣れません。ナマズは音に対しては、敏感な魚です。ルアーの着水音などに反応して、餌を探すような動きをします。ただし、近づく場合は、音を立てないようにしなければなりません。大きな音には、驚いて逃げてしまうからです。ナマズの活性が高ければ、目の前に来たものなら、何でも食いつこうとします。食べ方は、その大きな口を開けて丸呑みにする感じです。 

 【アクション】

  ナマズは、泳ぎが遅く餌を追いかけるのが苦手です。そのため、ルアーに追いつけるような速さで、ゆっくりリールを巻かなくてはいけません。アタリは「ゴン」と分かりやすく手に伝わります。アワセを入れるのは、ロッドに重さが乗った時です。あまり早くアワセては、バラしてしまいます。しっかりルアーを口に咥えてからでないと、うまく針がかりしないからです。また、ナマズの口は堅いため、強めにアワセた方がしっかり口に掛かります。ナマズの口は堅く、一度フックが刺さると、抜くのが大変です。フックを外すために、ペンチは持っていた方が良いかもしれません。手で外そうとすると、怪我をすることもあります。 ナマズを釣る場合、ロッドアクションは、特に必要ありません。ルアーを巻くスピードに変化をつけたり、複雑に動かすアクションは、捕食が下手なナマズにとっては、かえって逆効果になるからです。口の前にルアーを落とせば、パクッと咥えます。 

 【感覚】 ナマズの捕食は目に頼るというより、聴覚や触覚に頼っています。そのため使うルアーは、聴覚や触覚を刺激するものです。ナマズは、音の出るルアーや、波動を起こすルアーを好みます。例えば、ジッターバグやポッパーのようなルアーです。 ナマズの目は、あまり良くありません。しかし、光には反応するので、キラキラしたルアーを好みます。光沢のあるルアーが、その効果を十分に発揮出来るのは、太陽光がある昼間です。 

 【昼間のナマズ】 

  昼間には、スプーンやスピナーベイトのような光沢のあるルアーを使います。ただし、ナマズは、基本的に夜行性です。昼間は、活性が低く、あまり食い気がありません。物陰や水底に隠れてじっとしています。そのため、昼間にナマズの姿を見つけるのは困難です。しかし、隠れている場所を発見出来れば釣れます。狭い場所に、ピンポイントで狙っていくのに最適なのがラバージグです。ナマズの居場所を探しながら、障害物や岸際の水草の下などにラバージグを落としていきます。 

  水底にいるナマズを狙うなら、水中を潜るクランクベイトが最適です。ただし、ナマズは障害物が多い場所に潜んでいるので根掛かりしやすいかもしれません。昼間でも、大雨の後は、ナマズの活性が上がります。活発に捕食活動をしているので絶好の釣り日和です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?