きときとのお寿司

お昼前からフリーになったのでお昼はお寿司でも買いに行こう。そう思って一番近い氷見きときと寿司に来た。

着いてみると12時半だというのに駐車場はガラガラ。「IN」と書かれた看板が点滅していなければ休みかと思うほどに車が入っていなかった。入口にはA4の張り紙が3枚。車から降りてにじり寄ってみると時短営業のお知らせ。感染予防の対策。休業しているとは書いていない。

恐る恐る店内に入るとテーブル席には誰もいなかった。お寿司も一皿だって回ってない。そもそもコンベアが動いていない。自動ドアを開いてここまで3秒。わたしに気づいたホールのお姉さまにいらっしゃいませと迎えられる。「店内で宜しいですか?」と。

持ち帰るつもりだったけど「はい」と答えた。誰もいない店内で何を心配するのかと可笑しくなって導かれるままカウンターへ。タッチパネルで上にぎりランチを無言でポチった。注文したお寿司は職人の手であっという間に握られ、カップヌードルが出来るくらいの時間で皿に盛られてやってきた。

何も話し声がしない店内で、(そもそもひとりだけど)何も話さず、もちろんテレビを見ながら盃を傾けるわけでもなく、ささっと食べてお茶をすすってお店を出た。富山は回転ずしのレベルが高いはずなんだけど今日のお寿司はごくごくふつうの味だった。

帰りにいつものスーパーに寄って食材を買い物した。店内はそれなりに賑わっていて、冷蔵ケースのサバの背はピカピカ光っている。やっぱりお客さんがいないということは飲食店にとって致命的なのかもしれないなあ。

部屋に帰り着くと緊急事態宣言解除を告げるヘッドラインが流れていた。

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