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『幸福な食卓』/瀬尾まいこ

久々に一気読みに近い勢いで読み切ってしまったので勢いのまま少しだけ感想を記録。

瀬尾さんがなぜ『幸福な』食卓と名付けたのか疑問に思ってしまうくらい、じめじめとした悲しみが漂う重たいお話しだった。

だけど、起こってしまった出来事の渦の中で、各々の幸福を探していくしかないということ、幸福のかたちも愛のかたちも家族のかたちも一つではないということ、生きるヒントが詰まったような小説だったなあ。

私がこの本になんとなく惹かれてしまったのには、何かの縁があったとしか思えなかった。

何度も息が詰まった。
主人公の佐和子の気持ちを考えると苦しくて読むのを辞めたいとさえ思った。

でも最後まで読んで、少しだけ自分自身の気持ちも整理された気がする。

2021.3.21

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