十日目20200121

仕事のトラブルに対処していたら夜中の三時を過ぎていたので九日目は消えました。

十日目なので、内山さんのレビューと突き合わせてみた。
まず、自分の発言で「10日一曲ずつぶつ切りで感想を書いていくのはミスマッチでは?」と書いていたけれどまったくそんなツイートではなかったのでここで修正します。すみませんでした。







まず、聴き方が浅いという批判に対して、今回の試みが答えになっているのかどうかについては疑義が残る。10日かけて聞き込んで出力されるものは10日聞き込んだだけのものでしかなく、もともとの主張でいう所の表面的な聴取体験というものに対しては別に否定できていないのでは?

一方で、思ったよりも外部的な情報を取り入れて多層的に作品を(同じ10日間で曲ぐらいしか聞かなかった自分よりも)味わおうとしている姿勢が見られた。そこの部分については素直に優れていると思う。

自分の感想文と比較してみると、意外とおんなじこと言っているなというのが正直なところ。そこから考えると、彼女の音楽への解像度は自分と同じくらいであり、その意味では聴き方が浅いという批判は自分にも当てはまるとは思った。違いを述べるとしたら、今回のような例外を除いては自分が何か好きなものについて言及する記事を書く場合、最低でも2年程度は熟成している状態でものを書いているといったところか。そういったナラティブの蓄積がないと浅いものが出来上がるという構図は彼女の実力不足ではなく、ある程度構造的なものであることが分かった。(自分が同レベルということなのかもしれないが。)

今回の実験で改めて本人にいうことが出来るだろう。「あと4年聴いてから出直せ」と。

そういえば、ファンの消費形態への文句については特に、(708さん含め)否定されていないのだけれども、それでいいのか?

正直、個人の記事に対して、コンテンツの俎上で反抗するというアクションを取った内山さんは尊敬に値するなと今回、同じく10日かけて追体験した身としては思った。一方で、取り巻くファンネルの質は低い、しょうもないという感覚がある程度強化された。小人の交わりは甘きことRAYの如し。ってね。


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