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一本釣り栃木旅とDIYの発見

クリエイター仲間の友人に誘われて栃木県に行ってきました。

苺で一本釣り


友人ののぞみ先生は地元の栃木県を中心にハンドメイドワークショップの講師として活躍。元々はハンドメイド作品を作って売るところからスタートして、紆余曲折を経て現在のスタイルを築いています。

そんなのぞみ先生にある日誘われました。

「栃木にイチゴを食べに来ない(意訳)?」

私は即答。もちろんイエス。

だって今は苺が旬の季節。以前から苺に対する並々ならぬ愛情と情熱を聞いており、苺の季節になったらおいでよと言われていました。時(旬)はきた。それだけなのです。

こうして苺でカジキフセジマはあっさり釣られます。我ながらチョロすぎないか?まあいいや。

苺と伝統建築

苺の直球勝負ともいうべき「おとめのパルフェ」というスイーツを堪能。本当はスムージーも販売しているそうなのですが、この日はパルフェのみでした。

また、しつこく鎌倉殿の13人が好きだと言っていたら、源頼朝に縁がある薬師寺八幡宮にも連れて行ってくれました。

境内には大きな「はがきの木」(タラヨウ)も。先端の尖ったもので葉っぱに文字や絵を描くと傷をつけられた箇所が変色して黒く浮かびあがる不思議な木です。

タラヨウの葉っぱ。文字が書けるのだ。

DIY講座で「チリをつける」を知る

そんな学んだり食したりと五感を刺激する体験と並行して、現地のDIY講座に参加します。

「イベントに使えるテーブルを2台作ること」が目標でした。

テーブルと幕板をずれないよう電動工具でネジを打つ作業の説明を受けている時のこと。理想はテーブルと幕板がぴったりの位置でねじが打たれていることでした。

でも、今回の参加者は私含めて電動工具を触ったこともない人も多い。その現実を踏まえて、いちばんなってほしくない形とそれよりはまだマシな形が説明されます。

「チリ」とは建築用語で垂直な二つの面のわずかなズレの部分やその幅を指します。チリをつけるとはわざと「チリ」を設けた部材の納め方のことをいい、今回は理想ではないけど、最悪よりはまだマシな方法としてチリをつけるが選ばれていました。

最終的に自分が望む形に仕上がればいい


「チリをつける」を選ぶこと。それは最高の、今の理想とした形ではないけれども、「イベントに使えるテーブルを2台作ること」の目標には近づくことができる。しかも一番なりたくない形を避けることができる。

もしかしたらこれは目標を達成していく時に大事なことなんじゃないか。私は自分の頭の中で描いた理想の状況や状態100%で実現することにこだわりすぎてはいやしないか。そう気づきました。

のぞみ先生も、今回一緒に参加した隣で作業する男性もものづくりが得意です。言葉や文章といった形を持たないものではなく、物体として作品を形にする術に長けている。

「ものづくりに正解はないよ」。最終的に自分が望む形に仕上がるように自分がやりやすいよう変えていけばいい。どのやりかたでなければいけないということはない。

どんな形を最終的に作りたいのか。そのために選べない理想の過程にこだわるのではなく、致命的な失敗につながらない過程を選ぶ。チリをつけることは自分が望む形に最終的に仕上げるための大いなる工夫なんじゃないだろうか。

はじめてのDIYと旅で新しい視点をもらう

電動工具を使う際には力の入れ方がわからないわ、ドライバーからネジが外れているわ。普段の私はDIYへたくそもいいところなのです。それでも今回のことを通して、自分の物事への取り組みかたにつながるようなことを教えてもらいました。

思えば今回の旅だって、新しい視点をもうらことばかり。かんぴょうの生産が日本一だって知らなかったし、栃木が苺の生産量50年連続一位なので「いちご王国」と名乗り始めたことも知りませんでした。今の最推し苺が「とちあいか」であることも、スカイベリーという品種が非常に一粒が大きいことも、全部はじめて。

足を運んで体を動かしてわかること、実際に経験してきづくことは計り知れない。仕事と仕事の合間に日帰りでも一泊でも旅に出るーー今年したいことのひとつに掲げました。

こんな気づきがたくさんの旅行を今年はあらためてたくさんしたいと思います。

みなさんも良いたびを!!!

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