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5つの家を転々とした留学生活

8か月間の留学中、私は計5か所の家を転々としました。その内容は、

①アイルランド人家庭でホームステイ
②ウルグアイ人とシェアハウス
③日本人のシェアルームにショートステイ
④メキシコ人とシェアハウス
⑤メキシコ人とシェアハウス


私が渡航した2022年は、ウクライナの戦争の影響により、アイルランドに移民・難民が流れこんできていました。

そのため首都ダブリンの住宅事情は、現地人たちが史上最悪とまで言うほどに悪く、人々の住む場所が不足していました。

私は、住居が見つからなかったがために帰国の道を選択したり、物件探しの途中で詐欺に遭い留学を断念せざるを得なくなってしまった留学生の方たちを何人か見てきました。

そんななかで私が感じた、住居探しのために大切なポイントをあくまで素人目線ですがいくつかまとめました。

①ビューイングは絶対に必要

ビューイングとはいわゆる「内見」です。
これは家や近所の様子を知るためだけでなく、詐欺に遭わないためにも非常に大切。

私がアイルランドに滞在していた頃は本当に住む場所がなくて、
ようやく見つけた物件でも長期ステイはできなかったり、あまりに中心地から遠くて通勤通学が困難というような物件ばかりでした。


周囲の誰もが「次に住む場所が見つからない」と嘆いている状態。

今の部屋を1週間後に退居しないといけないのに、次に住む場所が決まらない。

これは結構なストレスでした。

そんな留学生の苦労に乗じた詐欺が当時は横行しており、私も何度か出くわしました。

例えば、ネット上で物件を見つけ、記載のアドレスにメールを送ると、
オーナーを名乗る人物が部屋の写真を送ってくれたり、すでにそこに暮らしているハウスメイトとなるべく方たちの情報を教えてくれたりします。

写真の部屋は見た目には良さそうなので、「ビューイングをさせてほしい」と頼むと、「自分は今海外に住んでおり、ビューイングに立ち合えない。デポジットを振り込んでくれたら家の鍵を郵送する。」と返ってきます。

信頼性をもたせるためか、オーナー自身の顔写真と身分証明書(本物かどうかは分かりません)の写真までご丁寧に送ってくれる人もいました。

ここでデポジットを振り込んでしまうと、オーナーが音信不通になり、多額のデポジットは払いっぱなしになり、自分が詐欺に遭ったのだと気が付く、というケースです。

こんなあからさまな手口に引っかからないでしょうと皆さん思われるかもしれませんが、やはり住む場所が決まらないというのは精神的にも負担が大きく、いざその時になると藁にもすがる思いで信じてしまうのだと思います。

私も、他人事ではないなといつも思っていました。


②人脈がなにより大事!

これがおそらく一番重要です。

語学留学生のコミュニティは、人の入れ替わりがとても激しいです。
留学を終えて国を出る人がいれば、その人の住んでいた部屋を引き継ぐチャンスが巡ってきます。

そのため、「住む家を探している、何か情報があったら教えてほしい」ということを周囲に積極的に伝えておくことが大切です。

そうすると誰かが退居する時に、次の住人を探しているとか、
ハウスメイトを探している人がいるとかいう情報が入ってきます。

私はオンラインでの物件探しと、語学学校・バイト先でのコネクション作りを平行させていましたが、結果的に住むことになった家はどれもコネで行きついた物件でした。

③家探しにも国民性が出る

語学学校にいると、自然と周囲にコミュニティー(仲良しグループのようなもの)ができていることに気がつくと思います。だいたいは出身国で分かれていますが、それぞれのコミュニティーによって特色があるので、国籍関係なく様々な人と関わっておくとまた違った情報を得ることができます。

たとえば、日本人の方は留学エージェントや語学学校が斡旋するアパートや寮に住んでいらっしゃることが多く、そういった物件は家賃は高めですが治安が比較的よい立地にあったりします。

私の通っていた語学学校は中南米やトルコ出身の方たちが多かったですが、彼らは安価な物件に住んでいる傾向が強いように感じました。その分治安が悪かったり、同居人が何人もいたりと条件は悪いです。

私はメキシコ人の友人が何人かできて、留学生活の後半は彼らのツテに頼ってシェアハウスを転々としました。
中心地からの距離はそれぞれ異なりますが、家賃はどこも€600程度。

当時の状況を考えると、比較的リーズナブルな物件にありつけていたと思います。


④転々とする生活も楽しい

引越しと物件探しを繰り返す日々は大変でしたが、よい経験にもなりました。

同じダブリン市内でも、地区によって雰囲気が全く違います。

昔ながらの商店が立ち並ぶ、歴史あるマーケット通りの近くで暮らしたり、
引越し先が学校の先生に「あの地区は一番ヤバい」と言われた治安の悪い場所(私は言われるまで知らなかった)にあったり、近所にドラッグディーラーが出入りしたり、そうかと思えば裕福そうな家が立ち並ぶエリアでちょっと優雅な暮らしを体験してみたり。


引越しのたびに、布団と枕をかかえて路上でタクシーを待っていたことも、今となっては笑える思い出です。


ウルグアイ人ガールズとのシェアハウス。
売出し中のお家で、きれいでした。
短期で住まわせてもらったシェアハウス。
ハウスメイトはなんと総勢9人。


とにかく周囲の人、友達や先生、バイト先の人たちとコミュニケーションをしっかりと取って、日頃から情報交換することと、助けを求められるような関係性を築いておくことが大切です。

あとは流れに身を任せて、何事もポジティブに受け入れていけば、海外生活がより一層楽しいものになるのではないかと思います^^

せっかくの留学生活、
ハプニングも楽しんでいきましょう!!

これからも、好きなことを気ままにゆる~く、書き続けます。いつも読んでくれてありがとうございます!