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【犬飼ターボさん 『月の商人』】本の紹介!


久しぶりに巻物のように長い投稿を
原稿の合間に氣分転換に書いてみました。

※※※

今の時代は本業の仕事だけじゃなくて
副業とかフリーランスという色々な働き方が出てきました。
実際、税金もアップ!
食費もアップ!
日本では本当に
自分で稼ぐ道も見つけていかないと、
生き残ることも難しい世の中になりました。

頼れるのはやっぱり自分です。

でもどうやって
1から自分でサービスを作っていけばいいのかわからない!
という人も実際多いのも確か。

そこで、その本質となる部分が書かれているのが
この本、犬飼ターボさんの著書
『月の商人』なんです!

わたしも、実は物語で
ゴーストライターをする時には
犬飼ターボさんの本はマジでライターのバイブル!
と言っていいぐらい参考にさせていただいています。

ここだけの話です。
それは、プロットの立て方、
そして、設定の仕方、世界観の作り方。
ま、そこはゴーストライターとしての
書き方や構成の大枠をTTP(徹底的にパクらせて)
もらっているのですが、

この本には商売をするために大事な要素が、
この一冊に詰め込まれている、
とても神本だと思っています。

犬飼さんの本は小説としても面白くて
さらに学べるので、マジで最高です。

この物語は、ヒトコトで言うと
主人公のミーナが
奴隷から大商人を目指していく物語です。
(この先はネタバレ注意です)
それが嫌な方は読まないでね!
『月の商人』



①あらすじ


ある時奴隷の仲間が
領主を殺してしまい脱走を試みます。

そして、警備兵に追い込まれたミーナは
運河に向かって崖から飛び降ります。

その衝撃で氣を失ってしまうんですが、
目を覚ますとマルマラという街のお屋敷にいたんです。
そこで今回のキーパーソンの賢者様と出会います。

賢者「やっと目覚めたのじゃな」
ミーナ「私はミーナです。賢者様救っていただきありがとうございます。
この恩をどうお返しすればよいか、わかりません」
賢者「お前は農園から脱走してきた奴隷じゃな。
領主殺しの疑いがかけられておるぞ」

そう言われて、
実際は、ミーナが殺したわけではなかったんですが
当事者の奴隷の仲間ということで、捕まったら
牢獄行きになってしまいます。

そこで賢者様が言います。
「お前が自由になるには保釈金と免罪金が必要じゃ。
保釈金を払えば1年間は自由の身になる。
その間にお金を貯めて払えば刑を免れることができる」

でも、この2つのお金は。
想像を絶するほどの金額で、
もちろん奴隷のミーナに払えるはずもありません。

そこで賢者が保釈金を立て替える提案をするんです。
ただそれには条件がありました。

  1.     1年間は使用人として働き決して逃げないと誓うこと。

  2.    賢者が建て替えた保釈金は2倍にして返すこと。

  3.   免罪金を司法局に納めること。


そういった条件に対して、
ミーナは「賢者様ありがたいお話ですが、
無駄なのではないでしょうか。酒場で働いても
そんな大金を私は稼ぐことができません」

賢者は言います。
「これは実験じゃ。お前を一流の商人に育て上げ、
奴隷から商人が育つか見てみたいのじゃ」

実際、逃亡しても
捕まってしまうと考えたミーナは
「教えていただけるのならやってみます」
と言って商人を目指し、
賢者から仕事の本質や
お金の稼ぎ方で大事なことを学んでいくのが
この本のストーリーです。

特にストーリーの最後には、
驚きのどんでん返しもある本で
わたしも締切前にも関わらず
マジで一氣読みしちゃった一冊です。

②自己認識


ここで、自己認識という大きなテーマが出てきます。

ここでは、いかに自分が何をする、何者なのか。
これの大事さがわかることを、
ストーリーでお話していきます。

賢者の屋敷には、使用人のユラという女性がいて
ミーナが崖から落ちた時に看病してくれていました。
そして3人でテーブルにつき、
朝食を食べていると、
賢者から商人としての教えが始まりました。


一番最初に教えられたのが
「自分は何者であるか」ということでした。

賢者「自分は仕様人だと思っていたら、
お前は使用人としての行動をとり、
使用人にしかならん。
しかし、自分を商人だと思っていたら、
商人としての行動をとり、商人になる」
そう教えてくれます。

それに対して
「ちょっと何言ってるかわかんない」
とキョトンとしているミーナの反応。
それを見て笑った賢者は、
ユラに聞きます。

「ユラは自分を何者だと思っておるかな?」
ユラは姿勢を正し、顔を上げて答えます。
「はい、私は使用人を紹介する商人です」

賢者「ふむ。そしてお前は何をしておる?」
ユラ「私は使用人になりたいものを集め、
使用人を必要としているお客様に紹介しています」

賢者はミーナを見て、
こういうことだと言わんばかりに、手を広げます。

ミーナは使用人だったユラが
一瞬で商人に変身して驚きます。

賢者「これが自分は何者であるかという、自己認識の力じゃ」


翌日賢者のもとに学びに来ている生徒のメグと
使用人のユラは、賢者に売り上げの話や
契約した先で問題が起きている話など
それぞれの仕事について報告をし合っていました。

そしてそれに対し、賢者はどうすれば
うまくいくか助言をしていました。


そこで賢者は言います。
「ミーナ、お前は今の話を聞いてどう思った?」
ミーナは自分には遠い世界の話だと思って
ぼーっとしていたため、
「すみません私は頭が悪くて分かりません」
そう答えました。

すると賢者は
「頭が悪いのではないぞ。
自分は商売と関係がないと思っているから
話が入ってこないのじゃ。
昨日話した自分は何者であるか、これが問題じゃ。
ミーナ、お前は自分が何者だと思ってる?」
それに対して、ミーナは答えます。
「ええと、商人です」
賢者「嘘を申すでない。
頭で考えた答えではなく、心で思っている答えを申せ」
ミーナ「はい、正直に申し上げますと使用人と思っています」
賢者「それじゃ。使用人だと思っていたら
我々の商売の話は頭に入ってくるはずがない」
そこで賢者は提案します。

「では、今は商人を目指しているものだと思いなさい」
今商人と思うよりも、
目指していると思うのが
自分に馴染む感じがしたミーナは
新しい自分を意識するようになりました。


私たちも新卒の頃とかは
先輩との会議に参加しても
「新卒だからわからないや」
みたいな自己認識があって
話がわからなくても仕方ないと思っていたことありませんか?


自分はこのサービスで顧客を満足させるものみたいに
意識が変わるだけでも、
今までわからなかった話が
全部あなたの情報に変わっていくんですよね。

その分やっぱり吸収力も抜群にアップするんです。

もしあなたが今、ただのサラリーマンとして
お金を稼いでいるとしたらもったいないです。
おそらくあなたの仕事って
誰かに何かしらの価値を与えている仕事で
あなたはその存在なんですよ。


例えばタクシーの運転手さんは
その場所に行きたいけど
行けなくて困っている人を助ける存在。
掃除の仕事の人だって、
その場所を使う人が快適に過ごせるように
管理をしている存在。


今もし自分の仕事に
不満がある人も、ぜひ
自分は誰にどんな価値を提供している存在なのか、
あなたは何者なのか。
一度考えてみてください!


ちなみにわたしは、
本を出したいけれど、
文章書くのが苦手な人は、話すだけで出版できる、
そんなサービスを提供する存在だと思って
今、ゴーストライターの仕事をしています。
もうライターとしては
20年近くやっていますが、
これを意識するだけで
今でもやりがいを持って仕事ができています。


③相手の成功を助けたときに、己の成功が手に入る


相手の成功を助けた時に
己の成功が手に入るという話です。

これは、めっちゃくちゃいい話なんですよ。


主人公以外にも賢者に学びに来ている人がいて
名前はメグという人です。
そのメグは腕輪を作って販売する商人をしています。


そして最初は主人公のミーナも
一緒に腕輪を作って売っていたんです。
ただある時を境にミーナは、商人を
目指しているものから、
「メグの素敵な作品を広める商人」
要は営業担当へ変わることを決めます。


そして早速、食器や洋服店など
3件ほどに、メグの腕輪を置いてもらうように
交渉しに回るんですが、
どこにも腕輪を置かせてもらえず落ち込んでしまいます。


そこで使用人のユラに相談します。
ユラ「それは無理だね。相手の立場に立ってみなよ。
いきなり知らない人がやってきて、
よくわからない友達が作った腕輪を置いてくれ。
と言われたって、警戒するよ」
「そっか」と落ち込むミーナ。


実は、その昔ユラも同じ経験をしていて、
自分がどうやって儲けるかしか、当時は考えていませんでした。
そんな時、賢者に言われたのが、
「相手の成功を助けた時に、己の成功が手に入る」
という教えをもらいます。


相手の成功を助けるというのは、
相手の悩みをするという意味なんですが、
人はいきなり悩みなんて打ち明けてくれないので、
仕事の話や嬉しいこと、大変なことなど
積極的に話して、仲良くなることが
一番のコツだと賢者は教えてくれたんです。


早速ミーナは、買い物のついでに
八百屋さんとか酒屋さん金物屋さんなど
そういった店主と積極的に話をしていきます。
その後香草屋さんに買い物に行って
店主のおばあさんと話をしていたんですが
そこであることに気づくんです。


それは香草屋さんの入れ物が古くて
形が揃っていないこと
見た目の悪い入れ物に入れている
ということでした。
ミーナはこうやって話しかけます
「その入れ物同じものに揃えたらどう?
中身が見えないなら、
いい入れ物に入っているものの方が
良質な香草って感じがする」
おばあさんは
「そんなものかね?何十年も商売してるから
わからなくなっちゃったよ。
どんな入れ物がいいかわからないね」


ここでミーナはさっき会話した金物屋に
素敵な四角い器があったことを思い出します。
ミーナは早速金物屋に戻って、
店主に言います。
「これ向こうの香草屋のおばあちゃんに
見せてあげたいから
借りて行ってもいいですか?すぐに返します」
金物屋の店主は、少し驚きながらも許可をしてくれました。


これ普通だったら、泥棒って思って貸すなんてしません。
たださっきまでミーナはその店主と
積極的に話をして、関係性を築いていたからこそ、
店主も持ち出すのをOKしてくれたんです。


借りた商品を、おばあさんに見せると
「これはいいね」と気に入って
ミーナにお金を渡してくれました。
買ってくれたんです!


そしてミーナは金物屋の店主に、
そのお金を持っていくと、
かなり喜ばれました。
この話はそれだけでは終わりませんでした。


ミーナは香草屋に戻って、
新しい入れ物に移し並べるのも手伝いました。
するとおばあさんは
「あんたみたいな娘が欲しいよ。なんか
お返したいけど、香草しかないし」
と言います。


ミーナは「だったら1つお願いがあるの。
私の友達が作った腕輪があるんですが、
すごく素敵で高い技術なんだけど、
売る場所がないんだ。
入り口の横でいいから、置いてもらえない?」
おばあさんは「いいよ、置いていきなさい。
ちゃんと値段はつけておいてね」
そう言ってくれました。


こうやって
ミーナはユラから教わったことを実践し
営業を成功させることができました。


おばあさんはもちろん、
金物屋の店主の売り上げにまで貢献し
自分の目的も達成しました。


まさにこれこそ、
相手の成功を助けた時に、己の成功が手に入る
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ということだったんです。


そして、コツをつかんだミーナは
1ヶ月で腕輪を置いてもらう店舗を
6店舗まで増やすことができました。


この話どうですか?
この本の中では「7人の法則」として紹介されていました。


7人に親切にすると、
そのうちの1人か2人がその恩を返してくれる、
あなたのことを助けてくれる。
という法則です。


でもこれってほんと難しいんです。
というのも、例えばあなたが
2人とか3人には親切をすることができても
7人の法則ですから
結果何も帰ってこなかったらなんか損した
気分になっちゃうじゃないですか?


だからこのまま7人に親切にするのも意味ないじゃん!
って辞めちゃうことが多いんです。
でも本当にビジネスなどで成功している人って
誰に対しても本当に親切で、さらに
本当に見返りは求めないんですよ。


だからこそ、この7人の法則で
たくさん親切にした人のうちの数人が
その人のことを助けてくれて成功者になってるんですよ。


成功者はこうした本質の部分を、経験で学んでいるから
おそらく知っているんでしょう!
どうしても、誰かにした親切の見返りを求めちゃう
承認欲求を持っちゃうのが人ってものだと思います。


今日からあなたの承認欲求は禁止して、
自分がしたいから親切にしました。以上です!


そんな氣持ちで
複数の方に。
とりあえず7人を目標に、誰か不特定多数の人に
親切にしてみてあげてください。
そのうちの1人か2人あなたを助けてくれる人が
必ず出てきます。


人間って、
どうしても自分を優先させてしまう生き物です。
余裕がない時ほど焦って、
周りに目が向きにくくなってしまいます。


成功する人は、人々が何に悩んでいて
何を必要としているかを探して行動しているからこそ
成功しているんですよね。
逆に成功しない人は
自分が売りたいこと、やりたいことだけをしようと
してしまっていたんです。


ここを意識するだけでも、
あなたの成果というのは、絶対変わってくるので
ぜひ今日から意識してみてください。


『星の商人』という物語と
繋がっている物語でもあって
面白かったです。


ビジネスのバイブルになる本ですから
ぜひこの2つの本をセットで読んでみてほしいです。


『星の商人』

今回の本みたいにストーリー形式で学べる本は
私は本当に大好きです。
楽しみながら人生で大切なマインドが
学べるのってめちゃくちゃお得な氣がします。

※※※

この長い文章を
大体わたしは30分くらいで書ききります。
よしよし、集中力も
だんだんとアップしてるので
明日明後日は
ゲストハウスのベットの上で
日中は徹底的に原稿書くぞ!

てなワケで。


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