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帝劇キングダム観劇感想

すでに東京千秋楽終わって結構経ちますが、帝劇キングダム、東京千秋楽おめでとうございます!中止にならずケガも無いようで良かった!

帝劇キングダム、めっちゃおもろいです

面白すぎて最初は2回行けば十分でしょ、って思ってたのに!!!
初日、見たらあまりに想像していたものと違って、チケット追加しました。
※ただし、私がすごく面白いと思ったのは特定のキャストの組み合わせに限ります

3公演分追加しました。(すべて三浦小関回)

舞台版キングダム、ケチな私が3回S席、1回A席、1回B席の5回です。
こんなにS席で行く舞台初めてかもしれない。

迷ってる人はとりあえず、一回行って見た方が良いですが、1回目は舞台全体を見渡せる2階席や後方が良いかもしれない。
どこで何があるかチェックし、2回目を1階席や前方にすると、細かい舞台の仕掛けや演出、殺陣の迫力などを感じることもできていい!
前方の席ほど舞台の全体がわかりづらいかも。
特に今回の舞台セットは高さがあるため、ある程度後ろから見ても楽しめて最高!
2階席から見る戦闘シーンも面白い!(高いセットから落ちそうではらはらするw)

▼ 以下はネタバレありまくりで感想を書きます。

帝劇のキングダムは、三浦さんが主演として出るから行こうとは思っていたものの、ミュージカルではないので、回数は行かなくていいだろうと思って
ました。

私は「千と千尋の神隠し」の舞台で三浦さんのハクにハマりました。
三浦さんのFCにまで入会し、Oh My Diner、ヘアスプレーなどの舞台を見たり、過去の円盤をお借りして見たりなどしたのですが、信みたいな役が無かったのでイメージがわかなかったんですよね。

おぼっちゃま系とか、気品がある役とか、そういうのはイメージできますけど、三浦さんの信ってどうなんだろうと。

信ってちょっとおバカな熱血系ですからね!

原作は最初の方だけ読んでいて、アニメは全部見て、映画は1作目だけ見てました。

脚本も演出も正直そこまで期待していなかったんです。

それで初日見たら…

3回泣いた。

泣くじゃんあれ。ストーリー知ってるけど泣くしかないじゃん。
ほぼ最初の方で、すでにクライマックスだよ!

最初は子役の信と漂が勝負して戦ってるんですけど、子役の殺陣も上手い。

と言うかまず言っておくことがある。

この舞台、全員殺陣やアクロバティックが凄すぎるんですけど!?
普通のレベルじゃない…

主演の三浦さんなんか高さのあるセットから降りるときに、両手を下について側転する感じで降りたりとか。そういうレベル。
なにこれ。

バジオウとかも戦ってるときに足だけで壁を2歩ほど登って、くるんと縦に回転して着地したりとか。
なにあれ。

そして子役の殺陣が終わったら成長した信と漂が戦って、ストーリーが進む。ここの二人の殺陣も上手かった。
本気でやり合う二人の殺陣が格好良くって、この時点ですでにお芝居に引き込まれちゃう。
私が見た初日は、三浦さんの信と小関さんの漂。

この小関さんのお芝居が半端ないくらい役に合っていて上手すぎる!!!

初日、小関さんのお芝居を観ていなかったら、私はチケット追加はしていなかったと思うよ!!!

物語の最初の方で、王宮に上がったはずの漂が、ある日、血まみれで信の家の前で倒れているんですよね。

漂は昌文君に身請けされ王宮に仕官していて(役割は嬴政の影武者)、嬴政の弟の反乱に巻き込まれて重傷を負ってしまう。
そこで死ぬ前に信に地図を託すのですが、そこでまず泣く。
迫真の演技。息遣いがもう死にそうなんだけど、必死なの。
泣いちゃう。

漂の死にそうなお芝居が上手すぎるんですよ、小関さん!

小関さんの死に方は上手すぎて、私が今まで見てきた死ぬお芝居の中でNO.1

正直この場面のためだけに3回追加したといってもいいくらい好き。
小関さんの漂と三浦さんの信のここだけで元が取れると思ってしまう。

三浦さんの信のお芝居ももちろん凄い。
幼馴染をこんな目に合わせたやつを絶対許さないぞって感じが凄いし、もうさ、あそこは胸が痛くなるね。
漂が「なれるさ!」って言った後、がばっと漂が信に抱き着くところの信の表情も良い……
ここの場面の死にそうな漂を抱きかかえてる信が……もう……見てるだけで辛い……
信と一緒になって泣いちゃう……

このあと黒卑村に向かう信。信や漂のいた城戸村から西に走って二刻(四時間)ほどのところにある村らしいけど、速攻でたどり着きます。舞台なので。
そして囲まれるけどあっさり倒して先に行きます。ここの殺陣も鮮やか~
朱凶も遅れてやってくるけれど、朱凶が最後下手側で相手の斧を蹴り上げる感じで上にあげ、その斧で殺すところ格好良くて好き。

信が政のいる小屋にたどり着くと
\ぱかーん/
って小屋が開くの最初笑いそうになった。開くというか信が開ける感じだけれど。

政と信のやり取りがあった後、追ってきた朱凶の攻撃を、さやから少しだけ抜いて剣で受け止める政のところかっこいい。
朱凶と戦う信もかっこいい。

朱凶倒して河了貂が仲間になって、昌文君との合流地である穆公(ぼっこう)の避暑地に向かうんだけど、ここのセットは……
まあこんなものかって感じ……ここは映画の再現率がすごすぎたか。

そして一幕の見せ場でもあるムタとの闘い!
ムタの動きがすごく良い!!

特に衣装の翻り方がすごいwなんだあれ。
ムタが回転するのにあわせてぶわーっと綺麗に広がるので、大きく見えるのが良い。
ムタの武器は吹き矢と鉞なんだけど、吹き矢を剣の持ち手部分で防ぐ場面は、信が刺さったように見せかけて仕込んでいるのが面白い。
その吹き矢を三浦さんが落としてしまった回も見たけれど、その時はエア吹き矢で乗り越えてた!
刺さってる風のお芝居をしてて、それに河了貂(その時は華さん)も合わせてお芝居してて流石だった。

ムタはセリフも原作のままって感じで、とても良き!原作よりかわいい感じで、それも好き。

死んだと思ったムタから、河了貂が矢を拝借しようとする場面のやり取りも可愛くて好き。
あそこ原作だとさらにキ〇〇マに触っちゃうんだけどそこはカットされてました!
さすがにあれはまずいよねw

ムタが死んでなくて驚くところは、華さんの時は四つん這いみたいになって逃げるんだけど、川島さんの場合はその場で驚く感じだった。
華さんの河了貂は動きがとにかく可愛いので見てて面白かった!

ムタのとどめを刺すのは(実際は死んでいなくて河了貂に吹き矢あげたりするけど)合流した昌文君。
竹ごと切る感じ。おもろいw
昌文君の小西さんは見た目も格好良くて衣装も似合っててかなり格好良い!違和感なさすぎる。
合流した時の昌文君が「よくぞご無事で…」って拱手をして膝をついて臣下の礼を取る場面も好き。
脱出の手立ては万全と言っておきながらこの有様……とめっちゃ後悔している昌文君……それが伝わってきて、でも王が生きてて良かったって気持ちも伝わるのでうるうる来てしまう。

昌文君たちと合流した後の、壁が漂の最後を回想して語るところがあるんだけど、あそこの演出好き。
有澤さんの壁はお芝居もうまくて、キャラもお茶目さもあって好き。梶さんは声が進撃の巨人のエレン!って思ってしまってw少しそこが気になったものの、声がめちゃいい。滑舌も良い。まじめな感じの壁って感じがした。梶さん。
有澤さんの髭は地毛だったようだけど、梶さんはどうだったんだろ?

漂の死ぬ場面始まる(壁の回想シーン)と小関さんが政から漂に切り替わる。この切り替えがすごいんだわ。
漂が政を演じてるところだから、ちょっとややこしいけど、上手い。
味方を鼓舞する漂が、立派に政の代わりをはたしていて……
敵に追い詰められ「そう上手くは行かないか……」って小関漂が言うところの、空を仰ぎ見るように顔を上げて泣き笑いみたいな表情するの好き。

そこからの「信、俺に力を!」って言ってから、剣を構えなおして敵陣に突っ込む小関漂が良すぎてここでも泣く。めっちゃ泣く。

ここのシーンの小関さんのお芝居が、最初の死ぬときの次に好き。
名シーンすぎる。

漂の最後を語った後は、場面が現在に戻るのだけれど、そこで、やっぱり漂はすごいと誇らしげに嬉しそうな信の表情が良かった…自分の活躍のように嬉しいのだろうなって言うのが伝わってくるというか。

そうして山の民が1幕の終わりあたりに出てきて、楊端和が登場ですよ!!!

ここで気になったの、私だけじゃないと思うんですけど、楊端和が座ってる椅子の虎の頭付きの皮……右側がかわいいぬいぐるみの虎なの何故!?

左側の虎はリアル系の虎でした。

そして楊端和、どちらのキャストも見ましたがどちらも良かったです!
梅澤さんは綺麗なお姉さん系。殺陣も綺麗で格好良かった~
美弥さんは見た目も声も格好いいーーー!!!発声の仕方やセリフまわしが流石上手い。歩き方もめちゃ格好良い。
かっこいいしか言ってないけど私はもともと美弥さんが好きなんだよ!
もっと出番ほしかったな……楊端和。

お二人とも衣装もばっちり決まってて、あの靴っていうかロンググラディエーターサンダルぽいのも、足が綺麗に見えて良かった!
声は近くの席だと生の声も聞こえた。一階席のA席とかだと、舞台の一番前に来たときは少し生声聞こえる感じでした。

捕まってた信が抜け出して、山の民を説得するシーンは説得力があってよかった!
政も感心しつつもポーカーフェイスのまま「お前にしては上出来だ」って褒めたりして。このあたりの二人の関係も好き。

そして盛り上がって一幕終わり。

二幕、最初が軍議www
そこから始めるのかよと思わなくもない。

そして二幕の見せ場といえば政の回想シーンの紫夏。
紫夏と幼馴染の亜門と江彰が政を逃がすところなんですが。

ムタ、生きてた!?

と思ったら江彰でした。同じ人がやられてました。演じ分け凄いです。さらに江彰、すごく声が通るというか、いい声だな~と思ってました。

関所にいる役人をうまいことあしらいつつ先に進む一行。
朴璐美さんの演技は迫力がって、母のような優しさも感じ、お芝居もうまくてさすがでした!
朴さんの方は舞台も慣れていらっしゃるからか、手を使った表現とかお芝居が上手い。
石川さんの紫夏もとても良くて、政の姉のような感じで、役人に政の箱は絶対に触らせないぞって言うように箱を庇うように見えて、そこも好きでした!
役人のあしらい方も微妙に違う。

いくつかの関所を抜ける途中、亜門が居眠り運転してて、となりの江彰が右ひじでこづいて起こしてたりと小芝居してましたが、それしてるの気づいたの私が見た最後の回でした。前からやってたのか!?

亜門と江彰が敵を足止めして死んでしまうところは、二人同時に刺されてしまって、ドラマチックな演出になってました。
原作だと馬に乗ってましたからね、ここ…しかも同時にやられたわけではない。

紫夏が戦うシーンも良かった!弓を本当に射っていた!
まあでも回想シーンはもうちょっと短くても良かったかな……?少し長い気もする。
紫夏が死んでしまうところは成長した今の政がかわって、死にそうな彼女を抱きとめるんですけど、ここは泣く。

この構図、信が漂を看取ったときと似てるなと思いつつ……
ここの小関さんの政のお芝居もすごい。
紫夏が死んだあと涙を袖でぐっとぬぐってからもう切り替える感じで。
紫夏をぎゅっと抱きかかえる感じもよいし。
朴さんの時の方が手を握ってる感じあるね。

牧島さんの政はそっと袖で目元抑えて涙をぬぐう感じでした。

そして、みんなで山の民と王宮に乗り込んで開戦するときの、開幕の時の政がまたかっこいい!
ばさっと扮装していた衣装を脱ぎ捨てるところ、前の方の席だとちゃんと衣装についていた繊維のようなものが舞っていて良かった~

このあたりのわちゃわちゃした殺陣はよいね!
下手側のちょっと高いセットの上でやられそうになってピンチな壁を、手に持ってる武器を(槍みたいな長物の武器)昌文君が投げて、見事的に当てて突き刺し、敵がセットの上から落ちるところ好き!
あれもちゃんと昌文君の小西さんが、少し距離を詰めてから、えいやっと投げるんだけどいい感じに刺さるときと、ちょっと位置下の方で敵役が頑張ってキャッチしてるときとかあったw
私が見た回は毎回成功してました!
武器手放しちゃっても、昌文君素手でも強いし、敵の武器を奪ったりもしてたかな…

信と政が二手に分かれる前に上から降りてくるところ、信が高さのあるセットの上から降りるときに、セットに手をついて側転みたいにして降りる所とかも好き。三浦信の身体能力の高さがいろんなところで発揮されていて格好良い!

政の戦い方は、小関さんは袖のたもと部分が邪魔にならないように抑えて戦う感じ。
牧島さんは、たもとがくるくる腕に巻き付いても構わずキレのある素早さのある戦い方って感じ。
結構戦い方違うなと思う。

二手に分かれた後は、信は左慈と戦うことになるんだけど、左慈が格好いいーーーー!!!
私の両隣も左慈が出てきた瞬間、ざっとオペラを上げてたわ。
わかるよ、舞台版の左慈シュッとしててかっこいいもんね!!!
原作はもっとごついw
左慈役の早乙女さんは殺陣がすごすぎてヤバイ。
あの鋭くなめらかで、綺麗な太刀捌きに強者としての風格も凄いし!
信との激しい打ち合いで最後の方、火花が散ったりするのも迫力がある!
左慈の剣が折れるタイミングも上手い。

左慈の次はラスボスと言ってもよいランカイが出てくるんだけど、巨体なので中の人大変そう…
めちゃつよなので、信がやられて伸びてるときに、漂がでてくるんですよね。
そこの小関さんの漂も良すぎて泣く…

敵倒してハッピーエンドって感じだけど、最後の方に山口さんの王騎登場して武器で兵を薙ぎ払うところ、白いライトが武器の軌道を描くように動くの面白かったw祐様の王騎が自分が思ってたのと同じくらいぴったりくる王騎で大好き。
身長が高いのも良いし、セリフの言い回しというか、細かい言い方、とても王騎っぽさがあるよね。
ここまでぴったりだとは思わなかったというか。
今回はミュージカルではないけれどちゃんと王騎の美声は聞けるので満足(しょうおうーーーーーーってところw)
ラストは信と政が手合わせをして二人が飛び上がったところで暗転!かっこいい!

全体的にマンガっぽい演出というか、構図や決めポーズなんかが見栄えがいい感じなところ多いなと思った。
セリフも原作のものを入れて、原作ファンにも違和感がないようにしているし。
見せ場はいいんだけど、見せ場と見せ場の間の部分はもうちょっといい感じにしてほしいかも。
戦闘シーンがさすがに長すぎてちょっとだるいと思うところもあるし…
紫夏の回想シーンもちょっと長すぎるんだよね。
でも私は楽しかった!ここまですごいアクション系見たことなかったし。
博多座の方も無事に終わることを祈っております。
















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