見出し画像

田舎や”昔の日本”にしかない「いい」

祖母の四十九日法要で親の実家に行った。
3日間の滞在で、いろいろな「いい」に出会えた。
その「いい」は少なくともわたしが暮らしている普段の生活の中にはないし、田舎や「古き良き」日本の景色の中にしかないと思う。

もちろん、それが今の生活の人もたくさんいる。
それが古臭いというわけではなく、わたしの暮らしの中には、地理的にも時間的にも「ない」という意味だ。

例えば、お墓の掃除をしたあとの気持ちよさは他にない。

仏壇を掃除したあとの気持ちよさも、他にない。

生垣を機械で初めて刈ってみた。
なんも考えずに椿を刈ったのは愚かだった。
めちゃくちゃかぶれた、チャドクガだね。
でも、生垣がスッキリしたのはよかった。
あと知らない農工具みたいなのを使えたのもよかった。
新しいことはいつまでもワクワクするよね。

お寺で法要の開始を待っている時、縁側に足をぶらぶらさせて空を眺めていた。お寺に流れる空気は、他になくて好き。
仏教はそんなに好きじゃないけれど、お寺の空気は好きだなあ。

「ああ、寺で大の字になって昼寝したいな」と思った。

翌日、親戚の家の畳の上で大の字になれた。
風がとっても気持ちよかった。

たった3日間。
都会は少しばかりザワザワしすぎている。
だからこそ安心できる体になってしまったけれど、たまにはお墓を洗って、仏壇を掃除して、初夏の風に吹かれて、畳に体を預けて、ぼーっとする時間が欲しいなあと思いました。

いただいたサポートでココアを飲みながら、また新しい文章を書きたいと思います。