11月30日

たった4日前ですが、ずいぶん日数が経ってしまったように感じます。
この日は、表参道駅近くのイベントスペースへまいりました。
5年半ほど前から、私はシドというバンドのファンなのですが、
ヴォーカルの方がプロデュースしているブランドの新作展示会が
開催されていたので、いちファンとして拝見しに伺った次第です。

ネックレス、バングル、リングといった身に着けるアクセサリと
ファー付きのチェーンの展示・受注に加え
会場にはプロデューサーご本人の写真が多数展示されていました。
注文・支払いを行いますと、一定金額ごとに1枚ずつランダムに
フォトを特典でいただくことができたのですが、運の良いことに
5種類の中で最も欲しい1枚を手にすることができました。

一般的には、憧れや異性として見るファンの方が多いのでしょうが、
私の場合は、年齢差もあってか、「かわいい」という表現に
なってしまいます。
ただ、私の「かわいい」は「かわいらしい」という意味ではないことが多く
「大切にしたい」「守りたい」といった言葉に近い内容です。
何が違うのかと言われそうですが、例えば、会うこともない遠い親戚や
近所に住む、直接はあまり知らない人が
「親戚に音楽で頑張っている子がいて」とか
「近所の出身でバンドをやっている子がいて」といった
とても細く薄いけれど、何らかの繋がりを感じていて
勝手に遠くから見守っているという風情なのです。
その意味で、もっとも「かわいい」表情で写っている1枚でした。

肩こりのためにネックレスを着けられない私は
リングとチャームを注文しました。
届くのは2月ごろだそうです。
遠方のために展示会へ行けなかった友人の分も併せて注文し
撮影OKの外から見える大きなポスターをスマートフォンで撮影し
来場者が自由に書き込めるノートへ訪問した旨を綴って
帰途につきました。

ただ、ひとりで行って、ひとりで帰るだけの
たぶん、誰にでもある何でもないことですが
街の雰囲気や、自分の心持ちを大事に持ち帰ることができた
土曜の午後でした。

ちなみに、展示されていた写真の撮影者は
長く彼らを撮り続けているベテランのカメラマンの方だと思われます。
最も思った通りに撮影してくれる方だというコメントを
以前、拝見したことがあります。
だからこそ生まれ、写る表情なのでしょう。

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