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食卓ひとつ、世界はまわる *8カ国目: アメリカ*そして旅から帰る。

飛行機のチケットも、大きなバックパックもいらない。
片手にプライパン、もう片手にフォークを持って。
鮮やかなテーブルクロスをひいてロウソクを灯す。
目を閉じて、おいしい香りで心をいっぱいにしたら、そっと瞼をひらく。
そこには歴史と文化がつまった、遠い国の料理が並ぶ。

たったこれだけで私たちは、
この小さな食卓の上でまわっている世界を、旅することができる。

食卓での旅も、最終目的地に。最後はどうしようか、和食で締めようか、と悩みましたが、最後まで遠くへ行くことにしました。

最後は、アメリカへ。

1品目:シーザーサラダ

アメリカで食べるサラダというと、シーザーサラダが真っ先に思い浮かびます。それも、ものすごく濃くて野菜の味よりもドレッシングの味がするやつ。

おいしいっちゃおいしいのですが、野菜を食べた気がしないなあなんて思う時もあります笑

私たちのシーザーサラダは、クルトンを麦芽クラッカーで代用したあっさり目に。ドレッシングを手作りしてみたのですが、意外と家にある材料で作れてしまうので、買う必要なかったです。

一口食べて、やっぱりシーザーはアメリカだなあ、とため息。デカすぎるパックに入ったシーザーサラダをもぐもぐしていた日々を懐かしく思いました。

シーザーサラダは、れっきとしたアメリカの料理だそうで、歴史あるレシピなんだとか。アメリカ料理って、ハンバーガーくらい?と思っていたのでちょっとびっくりです。

2品目:フライドポテト

王道のフライドポテトです。マクドナルドぽく、細長いポテトにしてみました。笑

しばらくマックのポテトを食べていないのですが、あの独特の味はどうやって出しているのか気になります。どんなポテトを食べても、マックのとはちょっと違う。とんでもない秘密が隠されているのかもしれません。

3品目:ミートボール

さあ!いよいよ、ハンバーガーか!と思いきや、ミートボールにしてみました。ミートボールの方が、実際のアメリカの食卓に近いだろうと思ったからです。

シンプルにひき肉を味付けし、トマト缶とデミグラスソースで煮込みました。じんわりと優しい味で、これってアメリカの「お母さんの味」なのではないか、なんて思いました。

パンケーキにソーセージ

実はこの日、朝からパンケーキとソーセージにしてアメリカンな食卓にしてみました。

パンケーキはよくやりますが、ソーセージがつくと一気に「アメリカ!!」な雰囲気がでておもしろいですね。

アメリカのパンケーキと言えば、ハワイ発祥のEggs'n Things。中学生の時に両親と行ったハワイで食べた、クリームたっぷりのパンケーキは忘れられません。全くもって食べ切れた記憶がありません。

あれから一度も行っていないEggs'n Thingsですが、ちょっと行ってみたくもなりますね。

朝から晩まで、アメリカに浸った1日でした。

・・・・・・

こうして、多少の胃もたれと大いなる満足感をもって帰国した私たち

8ヶ国の料理を本気で作り、本気で食べました。

どの料理も初めての味で、おいしいだけではなく経験として残っていくような味。いつか実際にその国に行ったら、必ず食べてみたいと思っています。

旅するということには、お金も時間もかかります。

けれど、工夫ひとつで旅の楽しさをちょっとだけ感じることもできるのです。

それにね、

今回の旅は、ずっと続けて行けそうな気がしているのです。

食卓と私たちの好奇心さえあれば、いつからでも旅に出られるから。

旅から日常へ帰ってきても、そこには常に食卓があって、またいつでも旅に出れるよって、元気付けてくれるから。






言葉で、日々に小さな実りを。そんな気持ちで文章を綴っています。