タダで荷物を配達する人たちの話
こんにちは。Hinaです。
オンラインショッピングサイト、使ってますか?
検索する時、”送料無料”でフィルターをかける人、いませんか?
今日は通販で買ったものを”届ける”人たちの話です。
○今日のテーマ「送料無料」
先週末帰宅したとき、私が住んでいるマンションの宅配ボックスに
「故障中」と書かれたテープが貼ってありました。
それを見た時はなんとも思わなかったのですが、今朝そのテープに
「故障中!!剥がすな!!!」と
追加のテープが貼られているのを発見しました。
敢えて追加したということは、誰かが故障中というテープを剥がして使用したということだと思います。
私はそれを見て、最近読んだある本を思い出しました。
この「ルポ トラックドライバー」という本です。
図書館でなんとなく気になって手に取った本ですが、トラックドライバーの現状に思わず「私にはできない仕事だ・・・」と声に出てしまいました。
ここでは本に関する細かい解説はしませんが、気になる方はぜひ読んでみてください。
「通販って便利でいいな」という気持ちが、きっと少し変わります。
私はこの本を読んでから、楽天やAmazonのページに記載されている
”送料無料”の文字に抵抗を感じるようになりました。
○故障中のテープを剥がしたのは誰?
この宅配ボックスが”故障中”のテープを剥がされて使われた、ということに気がついた私には、一つ気になることがありました。
それは、わざわざ剥がして使用したのは誰なのか、ということです。
マンションの入居者が荷物を頼み、宅配ボックスを使用したくて事前に剥がしておいたのか。
それとも、荷物を届けようとした配達員が剥がしたのか。
後者なんじゃないかな、と思います。想像ですが。
”少しでも労働時間を減らしたいほど大変だったのだろうか”
”少ない時間で多くの荷物を届けなければいけない、と時間に追われながら配達したのかな”
貼り直されたテープを見て、そんなことを考えました。
○総論賛成、各論反対
総論賛成各論反対という言葉、またはNIMBY という言葉を知っていますか?
大学の授業で、障害者施設を建てる時等によく表れる態度だと習いました。
私は日常的にこのような態度を周囲の人にも自分にもあるのを感じています。
(日本語では、総論賛成各論反対という言い替えがしっくりくる気がします。)
ドライバーに対してもっと適切な給料を払うべきだと思いつつ、実際に送料無料の商品とそうでない商品が並んだときに、選ばれるのはどちらでしょうか。
正直なところ、私は通販サイトの送料が無料かどうかは気にしても、運ぶ人がどんな働き方をしているのか、とまで深く考えていませんでした。
そして、宅配ボックスの件やトラックドライバーの労働問題について知った今でも、”送料を払うこと”に対してまだ抵抗があります。
ドライバーの賃金と、自分が払う送料を遠くに感じているのだと思います。
自分が働いている福祉業界に関しては「もっと報酬が増えるべきだ」と思っているのに、自分が支払う側になると途端に財布の紐がキツくなります。
ヴィーガンの人が野菜をチョイスするように、
エシカルライフをしている人がフェアトレードの商品を意識して選ぶように、
私も配達に対する料金をきちんと支払える商品や、サイトを選べるようになりたいです。
いつの間にか当たり前になった”送料無料”。
この記事がきっかけで、一人でも、一つでも、届けることに対して対価を払えると良いなと思います。
考えてみると、地元の小さな会社のオンラインサイトで取り扱っている商品など、送料を理由に応援できていなかった商品がいくつかあったことを思い出しました。
商品を選ぶ時、大手のサイトに限らずそのような商品も選択肢に入れてみようと思います。
あとは、通販サイトで商品を探す時、”送料無料”でフィルターをかけて検索するのをやめてみます。
皆様もよかったら、送料について少し考え直してみてください。
では、また🌻
読んでくれてありがとうございます!!
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