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謙虚になれる場所に行きたい

私は今とげとげしている。
ここ最近とかの話ではなく、もう何年も基本的にとげが立って丸くならない。
原因はわかっている。職場が私に合わないのだ。
だから土日の私は穏やかだ(と思いたい)。

先月の残業は43時間55分だ。
最後の方は45時間を超えないように、自分で調整した。
上司はそんなことは気にしないので、残業申請を出せばいくらでも承認してくれるだろう。
労務管理という言葉の意味を知らないらしい。
ちなみに私の上司は部長とリーダーの2人だ。

43時間55分が多いか少ないかの論争は避けたい。
なぜなら多いと思っているから怒っているのではないからだ。
「残業多い不幸自慢」も「残業するやつバカという意見」も今の私には疲れる。
補足だが、どちらの気持ちや意見も理解できる部分があると思っている。


ではなぜ私はこんなにイライラしているのか。
それは私以外に残業をしている人がほとんどいないからである。
従業員数は約20人。
先月の全従業員の残業時間平均は約8時間だ。
20時間を超えた人は私ともう一人だけだ。

もちろん上司達も手伝おうとする素振りすら見せずに帰っていく。

部長はわたしの業務に関しては知識がないから手伝えないのだそうだ。
私の業務の中には「郵便物の開封」とかその程度の事も含まれているのに。
私の机の横のごみ箱は必要のなくなった封筒でいっぱいだ。
大丈夫です。そもそも私の業務を知ろうとすら思わない事はわかっています。

リーダーは時短勤務だ。子育て中だからだ。
そこに対して文句はない。両立させるのは大変だろうなとすら思う。
しかし、私だけ残業をするのが当たり前な状況が理解できないのだ。
先月の残業は43時間55分と書いたが月の前半で30時間を超えていた。
過労死レベルだ。

長時間労働と時間に追われる業務で、私の心はどんどん荒んでいき、優しさよりも強さばかりが出てきてしまい、どんどんと謙虚さを忘れてしまった。

私はリーダーに仕事を手伝ってほしいということを一度訴えた。
帰ってきた言葉は「わたしも今仕事がいっぱいで手が空いてないの」という言葉だった。
2日後にリーダーから全社員へメールが発信された。
内容は「全社で使っているスケジュール管理のソフトで”外出”と”出張”のアイコンが似ているから違うものに設定しました。」というものだった。
そのメールに対して社長が「細かいところに気づいてくれてありがとう!」と返信した。全社員をccにいれて。

リーダー、その仕事は私の残業を減らすことよりも大切だったのですか?
社長、本当に細やかな人は部下の仕事量に目を配れる人だと思います。

ちなみにリーダーは時短で16:00終業なのだがタイムカードに刻印される時間は「16:00」か「16:01」だ。
育休から戻ってきてから、ぶれたことはほぼ無い。
なぜ私が知っているかというと、私が従業員全員の勤怠管理をしているからだ。

そして今日、リーダーと話をした。
なぜなら毎日こんなに仕事を捌けていないのに、仕事がどんどん降ってくるからだ。
「これ以上、仕事はできません」という言葉に、「どうしたらいい?」ときかれた。
頭がパニックになる。いや、手伝えよ。と思ったがリーダーの考えを聞くことにした。
「私は残業できないし・・・。残業しなければいけなくなったら私はここで働けなくなる。。。」と言われた。
わたしはその言葉から「ごめんね。毎日手伝えなくて」という精神のかけらを1mmも推し量ることはできなかった。

子どもを育てている方の時短や残業NGに文句をいうつもりはない。
繰り返していうが、仕事と育児の両立は大変だと思っている。
でも、こう言いたくなる気持ちもわかって欲しい。

「時短勤務中は一日たりとも残業ができないのですか?」
「一方で子どものいない人は私生活を削って残業をするのは当たり前なのですか?」
「子どもがいる人の私生活の時間と、子どもがいない人の私生活の時間の重みをあなたは自分の基準だけで勝手にどちらかに重みをつけていませんか?」

話し合いの最後にリーダーは目を潤ませながら「私が子どもを産んだ時期がいけなかったのかな」と言ってきた。
どこをどう切り取ったらそうなるのか理解ができない。
こういう女が私は一番嫌いだ。

こうして私は今日も棘を増やした。


そろそろ棘を身にまとわなくてもいい環境に行きたい。
自分に素直に、そして謙虚になれる場所に。


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