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昭和生まれゲイと男子大学生の実話⑩ 仲直り

私たちの関係はなんだったのか。
これからどうしたいのか。

終わりなら終わりでいいのに
それすらもわからない。

中途半端が苦しい。

やっぱり白黒つけたかった。

結局別のSNSで連絡をとってしまった。

「無視は辛い。
どうして誕生日に連絡くれたのか。
何もなければ全部
なかったことにしようと思ったのに。
はっきりしてくれ。」

そう伝えた。

やっぱり返事はない。

もう返事がないことに
苦しむことにすら疲れていた。

「もういい。
ライブのチケット代だけ
返してね。よろしく。」

と続けて伝えた。

終わらせようとしたのに。
なぜか返事が来た。
悩んで苦しんでいたという。

「男が好きな自分を嫌いになって 
誰とも会いたくなくなった。」

「俺のこともう嫌い?」

あぁまたほだされる。

その日の夜会うことになった。

会って何をしたか。





仲直りエッチ。






ほらやっぱり。

身体目的。

自分も同じか。

もうよく分からん。

それから毎日ではないけれど
連絡は取り続けていた。

でもなぜだか
以前のように楽しくなくて
小さなことがいちいち気に障る。

以前のような思いやりや
好意がなくなったような気がして
もっともっと不満をため込んでしまった。

そして私はとうとう


ストーカーのようになってしまった。


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