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「眠れる森」四半世紀で変わる世界

木村拓哉さん主演の「未来への10カウント」に両親がどハマりして

「キムタクの昔のドラマとかなんかない?」

と、言われ迷った。
だっていい作品いっぱいあるんだもん。

定番の「ロンバケ」「ラブジェネ」
もっと遡って「あすなろ白書」「若者のすべて」

「人生は上々だ」なんかも大好きだったなぁ
「協奏曲」もはずせないんだよなぁ

でも私の心に残ってる作品は
「眠れる森」
キムタクのビジュアルとしては一つの全盛期だったんじゃないと思います。

今は今でもちろん素敵なんだけど、あくまでも「一つの全盛期」
キムタクはいくつも全盛期を持っているので。

竹内まりや「カムフラージュ」の中のタイトルバックがもう好きすぎてね。
登場人物の末路、着ている服の色で「黒か白か」と伏線があったりと当時も話題になった作品でした。

その2年後にドラマを模した「一家殺害事件」がリアルに起きてしまったとかで再放送ができなくなった・・みたいな話がありましたね。


まぁそんなことはいいとしてドラマ「悪女(わる)」なんかも令和版が復活して、初代の田中まりりん好きでね。
つい初代の「悪女」も見返したりして

初代まりりんは、令和まりりんと同様に「お酒に強い」は引き継いでたけど
「スモーカー」設定はさすがに引き継けなかったですね。

初代まりりんも峯岸さんも公園で二人でタバコを吸うシーンがあったりして

まぁ当時のドラマは男性の登場人物はそのほとんどが喫煙者。
そして結構なスモーカーだったり

「眠れる森」もキムタク、中村とおる、ユースケ・サンタマリア・陣内孝則などもれなく喫煙者。
だいたいのシーンでタバコ吸ってる。

部屋でもオフィスでも車の中でもどこでもスパー。
この令和の時代にそれを見ると
「あんなに吸って、吸い殻もそのままでさぞタバコ臭いんだろうなぁ」
なんて意識に引っ張られ、物語の集中力を欠く時があります。

「眠れる森」は1988年。
タバコがかっこいい時代はいつ終わったんだろう。

嫌煙のクリーンな時代になって、ドラマでもほぼタバコを吸うシーンはなし。
地上波で堂々と喫煙する人って千鳥の大吾くらいじゃないですかね。

コンプラの時代になって、常にコンプラの監視カメラがギラギラ光って身動きが取れないほど「ホワイト社会」。

クリーンな企業、クリーンなテレビ番組、クリーンな芸能人・著名人だけが生き残れる社会。
マスコミと政治家くらいですかね、ブラックでまだ突き通せてるのは(笑)。

四半世紀前の当たり前はもうこの令和ではタブーとされていることかなり多く。
時代のスピードからすると、もう数年後には「地上波でお酒を飲む」のもタブーになってるのかもしれないですね。

2030年代には「あのころはお酒なんてものよくみんな好んで飲んでたよね」なんて会話が当たり前になっててもおかしくないんですよね。

それどころか2040年代にはコーラとかの砂糖のカタマリの飲料も加工食品も規制がかかって「あのころはよくあんなもの・・」となってるでしょう。

温暖化や環境破壊の問題で畜産業も衰退する(工業畜産の温室ガスや森林伐採など)と言われていて、大豆ミートやオーツミルクが主流になる時代ももうそこまで来ています。

2050年代には「え?当時のひとは動物殺して食べてたの?ありえない!」という会話をしているでしょう。

戦時中に「戦闘機に竹ヤリで対抗しようとしていた日本人」を嘲笑するのと同じように、現代の当たり前が嘲笑されるときは必ず来るでしょう。


なんて昔のドラマを見て、ここまで思考が飛躍してしまう私は異常でしょうか?
でも「眠れる森」を久しぶりに見てもうひとつ思ったことがあります。

変わったこともたくさんあるけど
変わらないものもたくさんある

昔も今もキムタクはキムタクだなぁ。
「未来への10カウント」、すごくいいドラマなので最後まで楽しみです。

「キムタク主演のわりに視聴率が悪い」と打ち切りの噂もあるけど、間違いなく名作の予感ですよ。
打ち切り(放送回数短縮)なんてことにならないように、リアルタイムで見てツイートでもして応援していきましょう。

ひなた



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