くさのにおいとひなたぼっこ

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椿のこと

椿の花に魅了される人は どれほどいることでしょう。 私もそのひとりです。 10月位から3月まで半年もの間、 私達を楽しませてくれます。 花は 一重咲き、抱え咲き、猪口咲き、 筒咲き、椀咲き、平開咲き、 桔梗咲き、八重咲き、唐子咲き、 蓮華咲き、2段咲き、牡丹咲き、 獅子咲き・・・など。 椿はとにかく種類も多く、 2000種とか3000種とか… 椿は種を植えても改良種なので、 同じ花は咲きません。 ちょっと驚きですね。 私の家の庭には、50本の椿の木があります。 茶道

    • 橘の実は、不老不死の実

      奈良の橘寺を訪れた時に、橘の木に実がなっているところを始めて目にしました。 葉っぱはキリッとしていて、実も大きすぎず、小さすぎず、力強さが感じられる木でした。 橘寺の名前は、垂仁天皇の命により不老不死の果物を取りに行った田道間守が持ち帰った橘の実を植えたことに由来するといわれています。 橘寺は天台宗のお寺で、ご本尊は聖徳太子と、如意輪観音です。6本の手が伸びています。 七十二候の中にも橘が出てきますね。 第六十候は、「たちばなはじめてきばむ」 です。 12月になると黄

      • 椿をいける

        椿をいけることは、私の生涯のテーマのひとつとなっています。 ライブラリーから、お気に入りの写真をピックアップしてみます。

        • キササゲ

          キササゲって、不思議な植物ですね。 生の時にはあまり目立たないけれど、 実が茶色く熟すと、 異彩を放つ味が出てきて、 ちょっといけてみたくなる。 手にとってあれこれ眺めて どうしていいかわからないくらい 不思議なかたち。 マッスに塊でいけても、 豆を二本くらいにして、線をいかしても 枯れた豆には 生命力を感じるものを合わせて… 昔、公園や学校に植えられたようです。 漢字では「木大角豆」「木豇豆」と書きます。 アメリカキササゲは大木になるようです。 漢方では、利尿作用の効

          うつわ考

          うつわの楽しみは無限。 うつわを求めるとき、何を入れるのかに思いを巡らせる、 それがうつわの一番の醍醐味であろう。 何用? ご飯なのか、焼き魚なのか? 単品なのか、盛り合わせなのか? そういう視点から選ぶのが一般的かもしれない。 家庭で楽しむ器、レストランで使う器、 その差はなくなってきているように思う。 洋食のレストランでも和食器を使う。 個性の強いうつわと、 創作料理の調和が 視覚でも十分に楽しませてくれる・・・ 想像以上の満足に満たされる。 どんなに立派な食材を

          茶のこと

          歳を重ねてくると、体が変わりはじめ、 その声に耳を傾けなければならなくなります。 体が冷えるとか、熱るとか・・・ 先に頭で考えるより、 体が受け付けなくなる、 それからその対処を考える・・・ といった感じです。 それで私は、50歳後半、 緑茶が飲めなくなりました。 のどや胸がもやもやするのです。 それと同時に、 足先が冷たく固まったようになり、 ふくらはぎ、腰と、 重くなってくるような症状が出てきました。 足先から体が冷えてしまうのでしょうか? 緑茶は体を冷やす作用が

          椿のこと No.2

          2月初旬、奈良の三名椿のうち、 行ったとのない、見たことのない椿、 もののふ椿と言われる散り椿のある伝香寺を訪ねました。 このお寺は、宝亀年間、鑑真和上の弟子、思託律師が開いたといわれ、天正13(1585)年、筒井順慶の菩提を弔うため順慶の母が再興。 以後、筒井家の菩提寺となったようです。 奇棟造の本堂(重要文化財)は再興時建立のもの。鎌倉期の作で裸形像に実際の着物を着用させた裸形着装像である地蔵菩薩像(重要文化財)があり、一年に一度住職さんの着せ替えの儀があり、脱がせた衣は

          ヤマトタチバナ

          雛の節句が近くなり、 お雛様を飾りました。 雛飾りには 左近の桜と右近の橘が 必ずありますね。 そう唱えながら飾ろうとすると、 いつも一瞬 手が止まります。 こちらから見ると、 向かって右に桜、左に橘なのです。 これは親王さまから見てのこと だからだそうです。 京都の御所を訪れた時も このように桜の木と橘の木が 配置されていました。 そんな橘に、なぜか親近感。 私の嫁いだ家の家紋は「丸に橘」 私の尊敬する師の家紋も「丸に橘」 ニホンタチバナとは ヤマトタチバナと