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無防備にしたあかんで?

先生:~~であるからして、~~~~

ゴールデンウィーク明け、休みボケの消えない教室で私はふと窓の外を見つめる。

外では隣の中学校の生徒たちがグラウンドでサッカーをしている。

〇〇:(…暑いのにようやるなぁ……)

私は板書に視線を戻し適当にノートに書き写したら、ペンを置いてスマホを弄り始める。

〇〇:(…おっ、夏菜実からLINE来てる)

彼女の夏菜実からのLINEを開く。

夏菜実:[今日の放課後、一緒に帰らん?]

放課後は体育祭に向けた生徒会の打ち合わせが入っている。

〇〇:[生徒会の打ち合わせの後でも良ければ]

返信はすぐに来た。

夏菜実:[分かった、待ってる]

私はLINEを閉じ、Twitterでネットサーフィンに興じる。



そして放課後、打ち合わせを終え生徒会室を後にする。

〇〇:ふぅ~、疲れた……

下駄箱で靴を履き替え外に出ると、

夏菜実:〇〇、こっち

外のベンチで夏菜実が待っていた。

〇〇:お待たせ

夏菜実:ううん、大丈夫

私も夏菜実の横に腰掛ける。

〇〇:この時間になると、さすがに涼しくなるな…

背もたれに寄りかかり、空を仰ぐ。

夏菜実:もう少し昼間の気温が下がるとええ感じなんやけどな…

〇〇:(笑)せやな…

〇〇:…ふぁ~……

ふと欠伸が出る。

夏菜実:眠いん?

〇〇:ちょっとな、受験勉強で夜遅くなるから…

夏菜実:そっか……、膝枕したげよっか?

〇〇:いいよ別に(笑)

夏菜実からの提案を断るが、肩を掴まれ膝枕をされる。

夏菜実:どう?寝心地は…

〇〇:…まぁ悪くないかもな

夏菜実:やろ?

私よりも身長の低い夏菜実に見下ろされる感覚はなんだか新鮮だった。

夏菜実:このまま寝てもええよ?

〇〇:…じゃあ30分だけ

夏菜実:うん、おやすみ

私はそっと目を閉じ、眠りについた。



夏菜実:〇〇、そろそろ30分経つで?

〇〇:んんっ……

30分後、夏菜実の声で目を覚ます。

夏菜実:おはよう

〇〇:おはよう

〇〇:……。

夏菜実:ん?起きんの?

〇〇:いや起きるよ、ただ……、

私は起き上がる瞬間、こちらを見下ろす夏菜実の頭を支えて唇にキスをする。

夏菜実:んっ……///

〇〇:…可愛い唇、無防備にしたあかんで?(笑)

夏菜実:…アホ……///

私はそのまま起き上がり、ベンチから立ち上がる。

〇〇:んじゃ行くで?

夏菜実:うん…///

二人で並んで校門をくぐる。地下鉄の階段を降りてホームに立つと、隣に夏菜実も並ぶ。

〇〇:…ほんで、さっき膝枕してもらったときに思ったことがあんだけどさ…、

夏菜実:…何?

〇〇:俺たちの子どもから見た夏菜実ってああいう感じなんかな…?(笑)

夏菜実:なっ…、まだ気早いわ!……///


Fin.

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