13-早速夏バテの佐々木家
史:あづ〜い
菜:もう無理〜、死ぬ〜
ひより:天に召されそ〜
とある週末の午前中、早めの梅雨明けにより佐々木家にも猛暑が訪れていた。
久:も〜、しっかりしてよね
久美がリビングでのびてる妹たちを叱咤するも、
芽:エアコンプリーズ…
愛:流石に扇風機じゃ限界があるよ〜
久:でも電気代が…
決して裕福ではない佐々木家はクーラーの使用を憚られた。
菜:…そういえば美玖たちは?
美:何〜?
ちょうど2階から美玖と陽菜が降りてきた。
陽:1階も暑いんだけど…
久:勉強お疲れ様
美:今の外気温何度よ!?
史:ん〜とね、36℃
愛:…道理で〇〇とひなのが図書館に行くわけだ
大学受験を控える2人は空調の整った図書館で勉強している。
ひより:ひよたんも図書館行く〜
美:事前に予約しないと席が埋まっちゃってるわよ
芽:アイス食べた〜い
久:もう買ってこないと無いよ
陽:買ってきて〜
久:やだよ、こんな暑い中買いに行きたくない!
美:それにそろそろお昼よ?何食べる?
菜:何か冷たいもの
愛:素麺でもいいの?
全員:異議な〜し
一方その頃、
〇:……そろそろ時間か
〇〇は隣に座るひなのに声をかけた。
〇:ひなの、そろそろ予約の時間終わるよ
ひなの:…そうだね、帰ろっか
机の上の勉強道具を片付け、椅子をしまい、図書館を出た。
ひなの:暑っ
〇:日傘持ってきておいて良かった
2人は日傘をさしながら、帰路に着いた。
ひなの:そういえばアイスってまだあったっけ?
〇:いや、もうなかったと思う
ひなの:買って帰ろ
2人は近くのスーパーでエコバッグ3つパンパンにアイスを買った。
ひなの:台所の大っきい冷凍庫も押し入れのちっちゃい冷凍庫も埋まりそう(笑)
〇:でもまぁ、しばらくは大丈夫でしょ
その頃家では、
愛:素麺出来たよ〜
史:こっちまで持ってきて〜
久:ちゃんとこっち来て食べなさいよ
陽:やだ〜、動きたくな〜い
するとちょうど、〇〇とひなのが帰ってきた。
〇ひなの:ただいま〜
〇:何みんなして溶けてるの?
ひより:暑くて動けな〜い
史:活動限界を迎えました〜
菜:〇〇〜、向こうまで運んで〜?
〇:ふ〜ん、要らないんだ(笑)
ひなの:せっかく買ってきたのにな〜(笑)
そう言って〇〇とひなのがアイスを袋からチラつかせる。すると、
陽:アイス!!
ひより:ほんとだ!!
史:買ってきてくれたの!?
芽:ありがとう!!
菜:さっすが気が利くね〜!
リビングで溶けてた面々が起き上がった。
〇:でも動けないならしょうがないか〜(笑)
久:(笑)私たちで食べちゃおっか(笑)
美:だね〜(笑)
愛:食べ切れるかな〜(笑)
ひなの:お腹壊さないようにしないとね(笑)
ダイニングにいる面々が意地悪すると、
菜:こら〜!!独占するな〜!!
ひより:ひよたんたちも食べるの〜!!
史:力ずくでも奪い取ってやる!!
猛暑でも暴れ回る佐々木家です。
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